きのう何食べた？(15) の商品レビュー

よしながふみ(著者)

2019/05/02

両親が実家を処分して老人ホームに入る準備をするエピソードがトピックになるリアリズムの水準を肩肘張らずにキープし続ける脅威を世界はもっと驚いていいはず。介護という題材にフォーカスした作品ではなく、ただただ主人公の親が年を重ねてひとつの決断をしたという風に日常の風景としてこれを描ける長期連載マンガの尊さよ。すでにクラシックの趣。

2019/04/03

料理とともに、二人の日常を楽しませてくれるあたりは、サザエさんチックになってきているか。ただ、サザエさんとかとはちがうのは、二人が確実に年をとり、その変化を描いているところでね。シロさんたち、俺よりも少し上の世代だと思っていたんだけど・・・そこはかつて同世代だったカツオを追い越したように、いつか白さんたちも俺は追い抜いていくのかもしれない(笑)。

2019/03/31

全く料理しないんですけどね
毎回楽しみにしております
両親の高齢化とか、ものすごく身近な話題てもあり
全体のストーリーも楽しめるマンガですね

2019/03/30

いつのまにか、筧もケンジも５０過ぎ。いやいや、そんなトシのゲイカップルの生活が漫画に描かれて、とても面白いなんて、考えてみればすごいことだなあと思う。

2019/03/28

手巻き寿司 悟郎小学生…
油淋鶏 塩やっこ ケンジ店長業務が辛い
餃子 ぜんまい煮物 ジルベール達と餃子パーチー
鮭の幽庵漬け 梅えのき和え 老人ホーム入居を考える
蓮根入りつくね 茄子炒め ケンジ仕事が早めに終わりそう
レーズンジャムサンドクッキー タブチ君の元カノ情緒不安定
ビーフシチュー 2018年版Xmasメニュー
常夜鍋 ホーム見学、そしてケンジの母も入院…

前巻に引き続き初っ端はカヨさんからスタート。
なんかホッとする謎。手巻き寿司いいなぁ、食べたい。
油淋鶏会では帰ってこんやろなーと思ってたところにケンジが帰ってきて、史郎さんがちょっとパァッてなった顔にキュンとした、、。作りたてを一緒に食べるから美味しいんよな。
今回は史郎さんの両親がホーム検討&見学っていう現実的な話が入ってたのが、ああ…そうよなぁ歳だもんなぁとか思った。
そして最後の最後にケンジ母の言葉よ！気になるわ…

定期的にこうして最新巻を読んでは初期のシローさんとケンジを読み返したくなる。

2019/03/28

祝！ドラマ化!!大奥よりさらに楽しみだったりします…
15巻目となった今回は、ケンジが店長になっちゃうの～？で続いてたその後がわかります。
お仕事大変そうだけど、そもそも優しさのかたまりでできているケンジのことだから、自己犠牲がハンパないですよね。その頑張りが徳となり、将来シロさんと幸せな老後を送れるように心から祈りたいです！

ランドセルの話が、今回入学祝に発展。佳代子さんの孫がそこで初めて知った真実に爆笑しました。かわいい。
リアルなところでは、シロさんのお父さんとお母さんの決断ですね。相続のことや生家のこととか、大事件となる家庭もありそうだけどあやまる両親にシロさんがかけた言葉に愛情がいっぱいつまっていて素晴らしかったです。
ステキな息子だなと思いました。

ケンジとシロさんの庶民的な暮らしぶりもすごく好きです。
物価高を気にしつつ買い出ししてくれたケンジに、ストレートに感謝してるの、シロさんらしいところと優しいところの両方あって和みました。
クリスマスメニューが10年前と一緒だと年齢的にボリューミーになってるとか、頷く以外ありません。
クリスマスレシピも参考になったけど、ギョーザパーティのレシピがよかったです。
ついでにジルベールが相変わらずで、ブレてなくて安心しました(笑)

ケンジのお母さん登場の、ものすごいところで続いてる～！次回が待ち遠しすぎます。

2019/03/28

ドラマ化も決まり、楽しみにしていた新刊。
表紙が春っぽくて素敵なのですが、勝手に一瞬「え、まさか完結…！」とびびっていました。

今回もおいしそうなごはんはもちろん、シロさんの周りのできごとが描かれている。
ケンジが忙しそうでなかなか揃ってごはんを一緒に食べられないのがかわいそうだったので、後半のシロさんの笑顔の輝きが良かった。

悟朗くんとの絡みはいつも面白いので、もっと出てきて欲しいくらい。
たまにだから生まれる面白場面なんだろうけれど。

次巻へ続く急展開？にドキドキ。
次も早く読みたい～。

2019/03/28

シロさんとご両親との「残すもの」についての話がめちゃくちゃ良かったね……。このまままったり続いて欲しいけど、ケンジ家族とのご対面はどうなるんだろ？予告を見る限り、さほど険悪ではなさそうやけども。
ジャムサンドクッキーを作ってみたいなあ。ちょうどゆず茶が残ってるので！

2019/03/26

今作もまったりした気持ちにさせていただいたのと同時にピリッと参照が聞いたような味わいでした
物語の中にもゆっくりと時間は流れているわけで、以前登場した幼児は子供になり、それぞれの親の老いていき状況が変わってくるという状況が出てきます
そんな変わっていく現状の中でも美味しい食事とともに飲み込んでいけるような美味しい一冊でした

2019/03/26

kindleが、書籍版と同時発売になっていたのですね。
今までは半年ほどうずうず待ってる時間があったので、嬉しい。

さてさて。
シロさんの親御さんとの話が一番胸に残りました。
財産を残せなかったと謝るご両親に、自分こそ孫を抱かせてあげられなかったというシロさん。
でも、それが、自分が自分でいることだから、それに対しては悪いと思っていない。だから謝らないで。
そう、はっきりと、でも優しく語りかけるシロさん。
きっと、いろんな事情で子供を成さない人たちにも心に響く言葉。

昔から、家族間は、期待しあうものだった。
親から子の"孫を抱かせて欲しい"という期待。
子から親の"遺産がほしい"という期待。
それを成せない時に、片側は罪悪感を感じ、片側は不満を感じたりするのだろう。
でも、新しい時代になって、さらに価値観が多様化して行く中で、不文律の期待というのは抱かない方が幸せなんだろう。
家族は自分の期待を満たしてくれるツールではない。
それぞれが自分の幸せの形を成し遂げていく存在。
たまたま自分にとって嬉しいこともあれば都合の悪いこともある、そんな存在なんだろう。