感動を創造する海外添乗員で世界すべての国を行く働き方 の商品レビュー
とにかく死ぬまでに世界の色々な場所に行ってみたいという動機で、あえて大手ではない旅行会社に就職し、そこから20年以上、170の国に訪れた海外添乗員の経験談。海外添乗の仕事のやり方ややりがい、どんな人が向いているのか、という話が語られるエッセイ。 「人生で目覚めている時間の中で...
とにかく死ぬまでに世界の色々な場所に行ってみたいという動機で、あえて大手ではない旅行会社に就職し、そこから20年以上、170の国に訪れた海外添乗員の経験談。海外添乗の仕事のやり方ややりがい、どんな人が向いているのか、という話が語られるエッセイ。 「人生で目覚めている時間の中では、仕事をしている時間が圧倒的に長いわけです。働く=人生なり。どう働くか、どう生きるか、そしてどう輝くかは、人それぞれ」(pp.16-7)と最初の方に書かれているが、陳腐なことだけど最近強くそれを感じるようになり、いろんな人の、それもいわゆるそんなに有名ではない人の生き方や働き方について知ってみたい、と思って読んだ。おれも海外好きだし、旅行好きだし、この仕事出来るかな〜みたいなことを思ったけど、結論から言うと、頑張れば出来るかもしれないけど、少なくとも自分とこの著者は全然違う人だなあと思い、海外添乗はこの歳からでは難しそう、という感じだった。「添乗員は、気が細やかでないとできません。その一方で心臓に毛が生えていないとできない。不思議な条件です。」(p.66)とあるけど、つまり「気付ける人」かつ「大胆に行動できる人」って、どっちもおれには当てはまらないなあと思った。仕事に就く前には戦争直後のボスニア・ヘルツェゴビナに行くとか、アメリカのディープサウスでボコボコにされる人種差別を体験するとか、絶対おれしたくないししたらトラウマになりそうなことをプラスのこととして捉えれられる時点で、おれとは全然違うなあという感じ。お客さんを連れて知らない人のお宅に訪問、とかも衝撃。ただお客さんに分かりやすいように予習をして資料を作って、グループ同士で仲違いしないように人間関係に気を遣って、って先生の仕事に似ているから、そういうのはおれできるかも、と思いつつ…。 知らない世界を知れて良かった。どこかのレビューで誤植が残念、と書いてあったけど、確かにちょっと気になるレベルで多かったかもしれない。(24/06)
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