世界の医療の現場から の商品レビュー
【琉球大学附属図書館OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB28160740
Posted by
尊敬する本田徹さんからいただいた本。2019年9月16日読了。 いつものことだが、本田さんの豊富な経験とすざましい知識とそれに基づく深い分析と思索に圧倒される。そしてそれらを結びつけてわかりやすく説明してくれるところにも。 ひとつひとつ挙げていたらキリがないくらいたくさんあるが...
尊敬する本田徹さんからいただいた本。2019年9月16日読了。 いつものことだが、本田さんの豊富な経験とすざましい知識とそれに基づく深い分析と思索に圧倒される。そしてそれらを結びつけてわかりやすく説明してくれるところにも。 ひとつひとつ挙げていたらキリがないくらいたくさんあるが、特に印象的だったのは、医師になって以来NEJMを読み続けている、SDGsを説明するのに先駆者として田中正造、南方熊楠、和歌山牧水を取り上げる、「SDGsやUHCはある意味で二十一世紀における、J・J・ルソーのいうところの「社会契約」なのです。」という一文や、平成天皇の平成14年の誕生日会見での桓武天皇生母に関する言及の引用などなど。 最終章に「この時代に私たちにできること」をいくつか挙げていらっしゃいます。「二十一世紀の日本は、大国を目指すのではなく、中堅の、世界から人権や医療・福祉・環境保護政策などの面で敬意を持たれるような国として磨きをかけていくべきだと私は思います。」には僭越ながらまったく同意した。
Posted by
- 1