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長距離電話 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/08/04

こちらもYAコーナーで。 不思議さもありながら現実的にあってはならないと思える怖さだった。 3つの短編集。 「長距離電話」 山の中で車が故障し、目に留まった電話ボックスから高校時代の同級生の家が近くだったことを思い出して電話すると20年以上も経っているのに昔の友人が、過去の出...

こちらもYAコーナーで。 不思議さもありながら現実的にあってはならないと思える怖さだった。 3つの短編集。 「長距離電話」 山の中で車が故障し、目に留まった電話ボックスから高校時代の同級生の家が近くだったことを思い出して電話すると20年以上も経っているのに昔の友人が、過去の出来事を話し出し… 電話のなかでのタイムスリップなのか…! あの頃に戻ってやり直しを考えたが…。 今を生きろと。 「怪物」 ここでの怪物とは、作文好きの中3女子が、ワープロで綴った手紙を利用して誰かを陥れるという… ちょっとした悪意が、人の人生を狂わせていく、これは無邪気な悪戯どころではない恐怖。 「幻のタイトロープ」 売れない芸人の悲哀が描かれていて、実際にTVのバラエティ番組にあるかのようで、読んでいても苦しいのはリアルな恐怖感が伝わってくるからかもしれない。 電話ボックスやワープロなどかなり年代を感じるものが出てくる。 携帯やパソコンなどのなかった時代である。 これは今の世代にはわからないだろうなぁと思った。 ゾッとするような感覚になるのは、この時代を経験しているからかもしれない。

Posted byブクログ

2023/11/30

長距離電話:過去へ繋がる電話ボックス。 過去を変えたら,今はない。 怪物:ワープロの手紙で人生崩壊。 幻のタイトロープ:体を張る男。

Posted byブクログ

2020/08/13

ザ・赤川次郎!の一冊。 児童書なんだぁ。 なかなかのものだ。 連絡手段が家電だったり、ワープロによる文章だったりと、この懐かしいアナログ感がより一層の恐怖を呼ぶ。 3編とも8月のこの時期に読むにはピッタリのゾクゾク感だった。 怖いけどこのシリーズ、読んでみようかな(汗)

Posted byブクログ

2019/12/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編小説三編収録。 三編とも意外な展開があって面白かった。 「長距離電話」 タイトルがいいな~と思った。実際の距離ではなく時間というか人生の距離。主人公のサラリーマンが過去につながる公衆電話をみつけて物語が始まる。主人公と同じ職場の女性がいい人だった。この人がいたから主人公は過ちを犯さずにすんだ。神様みたいな人。 「怪物」 一番怖かった。思春期の女の子は恐ろしい。罪の重さに気づいたかな?とほっとしたけど、大人になってもこの子は怪物のままだった( -д-) 「幻のタイトロープ」 これはちょっと切ない気持ちになった。売れない芸人の主人公がロープ下のネットを外した状態で綱渡りに挑む。落ちそうになったとき恋人が目の前に現れて応援する。 もうここで主人公も読者も恋人がどんな状態なのかわかってる。なんとなしに『ふたり』を思い出した。 表紙はサラリーマンではなく女の子が描かれている。小説の内容とは違うけど不思議と違和感はない。

Posted byブクログ