ブックショップ の商品レビュー
帯にもある通り、小さな海辺の街に本屋を開いた女性の話。人の悪意、善意、思惑が練りこまれ、主人公の少しの無知と本への気持ちと勇気、彼女を信じてくれる人たちと、彼らのちょっとした裏切りと。 感動する話ではない。この本の世界の人々皆に、少しの嫌悪感と、自信にもそういった面はあるなと感じ...
帯にもある通り、小さな海辺の街に本屋を開いた女性の話。人の悪意、善意、思惑が練りこまれ、主人公の少しの無知と本への気持ちと勇気、彼女を信じてくれる人たちと、彼らのちょっとした裏切りと。 感動する話ではない。この本の世界の人々皆に、少しの嫌悪感と、自信にもそういった面はあるなと感じる事がたびたびある。クリスティーンだけが救い(?) 話自体はとても良い。 問題としてはとにかく読みにくい。翻訳本である以上、ある程度は覚悟して読むけど、これは特別読みにくい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画の予告を見て、公開をすごく楽しみにしていて、映画を観に行く前に原作読了。 予告編で思い描いていたイメージと大分違ったし、文章での描写が割とそっけなくて、主人公フローレンスの心情をともすると見逃しがち。私の想像力の問題かな、感情移入し切れていなくて、どちらかと言うと町の人目線だったかもしれない。それが最後の一文で、やっと主人公を理解したような気がする。 読む人の想像力によって、誰に感情移入するか、誰の物語を思うか、すごく物語の膨らむ余地がある小説だと思う。 読みやすいし原作と映画で違うところもありそうなので、映画を観たらもう一度読み返したい。
Posted by
- 1
- 2