叡智の図書館と十の謎 の商品レビュー
砂漠にあるという叡智の図書館。 それを守る乙女の像が一体。 乙女の問いに答えていくと、次第に乙女は実態を持ち始める。 塔をしばる10本の鎖と、10問の謎。 10のストーリーから、その謎の答えを導いていく。 RPGのような世界観から物語はスタートする。 問いに答えると、少しずつ...
砂漠にあるという叡智の図書館。 それを守る乙女の像が一体。 乙女の問いに答えていくと、次第に乙女は実態を持ち始める。 塔をしばる10本の鎖と、10問の謎。 10のストーリーから、その謎の答えを導いていく。 RPGのような世界観から物語はスタートする。 問いに答えると、少しずつ変化していく状況も魅力的だ。 次はどんな問いで、どんな物語が語られるのかとワクワクした。 ただ、この旅人や乙女の設定は、わかるようなわからないような、ふわっとした理解で終わってしまった。 再読したら変わるかな…?
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2024年本屋大賞ノミネート作品の著者さん。ノミネート作品が長かったので、まずはと手にとってみた。 全てが記録されているという伝説の叡智の図書館。その図書館を探し求め、塔に到着した者が、扉を開くために守り人からの10の質問に答えていく。質問に対する答えを導くための10の物語。そ...
2024年本屋大賞ノミネート作品の著者さん。ノミネート作品が長かったので、まずはと手にとってみた。 全てが記録されているという伝説の叡智の図書館。その図書館を探し求め、塔に到着した者が、扉を開くために守り人からの10の質問に答えていく。質問に対する答えを導くための10の物語。それぞれ、続きがあっても良さそうな物語。私のお気に入りは、第六問『君と思い出の箱』、第七問『二人の花婿』でした。
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レーエンデ国物語シリーズが面白かったので、こちらも読んでみたがちょっと肌に合わなかった… 問という形で10の短編小説から構成されているのだが、石板とローグ、ログと叡智の図書館を守る者とのやりとりの合間にエピソードがあり、答えを出すという流れ。 終わり方も微妙だったし、再読はないか...
レーエンデ国物語シリーズが面白かったので、こちらも読んでみたがちょっと肌に合わなかった… 問という形で10の短編小説から構成されているのだが、石板とローグ、ログと叡智の図書館を守る者とのやりとりの合間にエピソードがあり、答えを出すという流れ。 終わり方も微妙だったし、再読はないかなぁ…
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十話の短編で構成されている本書。一つ一つの短編が綺麗だったためか、最後のまとまりより、それぞれの短編の続きを読みたかったなという気持ちが強くなった。
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叡智の図書館。知識、思想、記憶、歴史、思考。あらゆる全てが記録されているという伝説の図書館。 そこに辿り着いた者は神に等しい力を得ることができるという。 そこには十の問いと物語がありその謎を解かねば命を落とすことになり叡智を得ることもできない。 それに挑む一人の男と魔法の石版が一...
叡智の図書館。知識、思想、記憶、歴史、思考。あらゆる全てが記録されているという伝説の図書館。 そこに辿り着いた者は神に等しい力を得ることができるという。 そこには十の問いと物語がありその謎を解かねば命を落とすことになり叡智を得ることもできない。 それに挑む一人の男と魔法の石版が一つ。。 短編なのにこんなに重厚で心を揺さぶる物語を落とし込んでいる所がすごいし、物語のジャンルも様々ですごく面白かったです。 もっとこの先を読みたい〜と毎回思いながら読みました。 素敵な読書体験をさせてもらったなぁ(っ ॑꒳ ॑c)✨
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「煌夜祭」に続いて読みました。 こちらも短編集になっていますが、物語の本筋に辿り着くお話が10話。 時代も国(?)もバラバラのお話。 多崎さんの作品は、綺麗な書きぶりだなぁと感じます。そして、とても読みやすい。 レーエンデ国物語も早く読もうと思いました。
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図書館のタイトルと、レーエンデ国物語の多崎礼さんに惹かれて購入! 十の謎に対応する十の短編集。 それぞれがなぜ長編でないのかと惜しくなる面白さ!! 連作になっていたりなっていなかったり、全体としてテーマがあるのかいまいち読み取りにくいのが難点。
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海外翻訳SFFを読んでいる時のような、今まで自分の中に蓄積してきた読書経験の海にない新鮮さを感じるような不思議で素敵な作中作短編集でした
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こんなに美しい短編集を読んだのはいつ以来だろう。 短編集といえば、1冊の中に複数の物語があり、その中の1話か2話素晴らしい話があればそれで満足、というのが私の中での相場だが、この本はどの物語ひとつを取っても文字から目を離すのも躊躇われるほど素晴らしく作者の奥深い知性を感じられる物...
こんなに美しい短編集を読んだのはいつ以来だろう。 短編集といえば、1冊の中に複数の物語があり、その中の1話か2話素晴らしい話があればそれで満足、というのが私の中での相場だが、この本はどの物語ひとつを取っても文字から目を離すのも躊躇われるほど素晴らしく作者の奥深い知性を感じられる物語だった。
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多崎さんの長編ファンタジーに挑む前に、気になっていたこちらを。 十の短編はひとつひとつ味と深みがあり、登場人物たちの続きを知りたくなる…。のが良さである一方、せっかく入り込んだ世界がもう終わりか…と惜しくなり、ブツ切れ感があるとも言える。(私が短編集少し苦手な理由。) 短編同士...
多崎さんの長編ファンタジーに挑む前に、気になっていたこちらを。 十の短編はひとつひとつ味と深みがあり、登場人物たちの続きを知りたくなる…。のが良さである一方、せっかく入り込んだ世界がもう終わりか…と惜しくなり、ブツ切れ感があるとも言える。(私が短編集少し苦手な理由。) 短編同士のリンクや、7、8など雰囲気がガラッと変わる話は面白く興奮できた。 物語の着地は盛大ではないし、後に残るかと言われると少し弱い。かといってどう締めれば良かったのかも浮かばない……難しい挑戦だったと思う。総じて楽しんで読めた。 もう少し正体の伏線やイジリがあると良かったのかな?煌夜祭の収束感を求めるのは期待しすぎだったかも。
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