世界でいちばん素敵な進化の教室 の商品レビュー

長谷川政美

2024/09/05

・１回通読。進化の流れ、系統樹に興味があって選択し、大正解。面白い読みやすい美しいで、あっという間に読み切ってしまったし読後感も素晴らしい
・生命の起源からヒトまで、本の先頭から順を追ってインプットしていくことができる。誰もが思い浮かべそうな疑問に一つ一つ答えていってくれる
・人類の祖先がどんな姿だったか、トガリネズミ、ティクターリク、シーラカンス、ヤツメウナギ、ナメクジウオ、襟鞭毛虫、グリパニア。直接の祖先と言えないとしてもロマン
・本編じゃなくて、コラム的に説明された共進化、収斂進化、ベイツ型擬態、なども、とても興味をそそられた

2023/01/01

進化論に関する本は、何冊か読んでいるのですが、少しでも新しい気付きがあればと読みました。

写真が豊富で、シンプルに質問/回答方式で、基本的な疑問に答えてくれているので、とても分かりやすく、飽きません。
6600万年前に飛来した巨大隕石の衝突により絶滅したとされる恐竜も、正確に言えば、恐竜の中でもその後鳥に進化を遂げる種が生き残ったことや、世界の生物がアイスボール等数々のイベントを生き延びてきたことも、思い出させてくれた。
そして、現在も実は大きな危機に立っていることも。
しかも尊大に振る舞うホモサピエンスによって。

地球は、人間のためだけのものではないことを、あらためて思い知った。

2021/08/24

長谷川政美先生による三才ブックスの「世界でいちばん素敵な」シリーズのひとつ。生物進化に特化した、Q &A形式のビジュアル本です。良い点を挙げます。
1．写真が美しい
2．生物進化をざっくり勉強できる
3．再読しても飽きない

これに加えて真獣類だけとはいえ系統樹マンダラが巻末に掲載されているところが、私にとっておまけ以上の収穫でした。眺めているのもじっくり読むのも両方楽しい本ですが、まれに「ここをもっと知りたいな」と思うと自力で調べる必要がある本でもあります。とっかかりとして学ぶのにはとても良い本です。

2021/01/24

Q＆Aの形で、生物の誕生から人間への進化までを順に説明していく。鮮やかな写真が多いが文章的に大人向け。中学理科と高校生物基礎を学んでいれば何を言っているのか分からないということはないと思う。しかし専門的単語(学校では教わらないレベルの単語)が沢山出てくるし、かつ、この本は写真と簡潔な説明を軸にしているので、ちゃんと勉強したいという人には向いていない。分からない単語は自分で調べる必要がある。多分、結構知ってる人向けだと感じた。知らない人にはもっとわかりやすい本があると思う。
今までの自分の生物の進化の知識をまとめたいと思い手に取った。
ゆるふわ生物学チャンネルを見ていたおかげで、「これ動画で言ってたやつや」ってなった。

『世界でいちばん素敵な』シリーズがあるが、ほかのも読みたいとは思わない。学校で使われている理科の資料集を読んでいる方が面白いと思う。

2020/12/07

農学部図書館のアルバイト学生の方に図書を推薦いただきました。テーマは「進化 : evolution」です。

☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB27909438

2020/08/08

38億年前に海底にいたと考えられている最初の生物からヒトの進化まで、いきものの進化の流れが分かった気持ちになれる本。

写真が綺麗で、ページをめくるのが楽しい。
説明は少しなので、難しい単語とか「それって何？」状態のままだったりする部分も多いけど、例えば「恐竜の繁栄と絶滅」とか「人類誕生」とかが、地球の環境変化に応じて生命が徐々に枝分かれしていく流れの中の出来事として理解できるようにできていて、全体を掴んだ気持ちになれる。

あくまで「わかった気持ちになれる」だけだけど、「もっと知りたい」って思うきっかけとして「素敵な教室」だと感じた。