つくられた心 の商品レビュー
少し未来の学校が舞台のお話。 クラスの中にガードロイドというアンドロイドがいて、常にクラスメイトの様子を監視している。 いったい誰がガードロイドなのか?なんでも完璧にできる彼女か?目立たないようにしている最後列の男の子か?もしも仲良しの友だちがガードロイドだったら、どうしよう⁉︎...
少し未来の学校が舞台のお話。 クラスの中にガードロイドというアンドロイドがいて、常にクラスメイトの様子を監視している。 いったい誰がガードロイドなのか?なんでも完璧にできる彼女か?目立たないようにしている最後列の男の子か?もしも仲良しの友だちがガードロイドだったら、どうしよう⁉︎ 誰だろう、誰だろうと考えながら読んでいく。誰もが怪しくみえてくる。いろんな可能性があるから。 もし自分がそんな学校に通っていたら、気が休まらないだろう。常に、何かで秀でてしまわないように気をつけたり、みんなに好かれるように気を遣ったりしなきゃならない。 でも…いじめっ子に目をつけられないように、ターゲットにならないように気が張っている今の学校と同じじゃないか…ふとそんな考えが浮かぶ。
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読んでいるときに、誰がアンドロイドなんだろ?と思ってあの人かな?ってずっと考えてて最後に実はみんなアンドロイドでしたーっていうのが衝撃的でした。読みながら考えるからとても楽しく読めた!
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新聞で紹介されてて気になりました。 監視社会で、学校内というかクラス内に 監視用のアンドロイドが紛れている、という。 けれど高度な技術によって 感情などもあるため見分けがつかないとか。 こんな社会になったら嫌だなぁと。 いじめなどないのは良いのだけど すべて監視されてるかも、と...
新聞で紹介されてて気になりました。 監視社会で、学校内というかクラス内に 監視用のアンドロイドが紛れている、という。 けれど高度な技術によって 感情などもあるため見分けがつかないとか。 こんな社会になったら嫌だなぁと。 いじめなどないのは良いのだけど すべて監視されてるかも、というのは怖いですね。 誰が人間で誰がロボットなのか。 クラス内にいる人の立場ならどっちであっても疑わず、楽しく過ごせればいいな、と思いましたが。 その後ろの運営側の話とかゆくゆく日常にアンドロイドが増えていく感じはあまり歓迎したくないです。 少しありえそうで怖い話だな、と思いました。
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実験台となった学校のクラスの中に、1人だけアンドロイドがいるという作品です。その学校はきそくがきびしく、カメラなどがついて自由にしにくいところも、おもしろかったです。
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うーん。中途半端。 子どもたちに人気の5分シリーズをノベーっと引き伸ばした感じ。その割に、壮大な物語を繰り広げた上での、「真相は読者の中にあるのです」的エンディングがチグハグな気が。オチと主観の所在で考えれば、答えは出しているとしたものなのか?「マジックアウト」とか「一〇五度」と...
うーん。中途半端。 子どもたちに人気の5分シリーズをノベーっと引き伸ばした感じ。その割に、壮大な物語を繰り広げた上での、「真相は読者の中にあるのです」的エンディングがチグハグな気が。オチと主観の所在で考えれば、答えは出しているとしたものなのか?「マジックアウト」とか「一〇五度」とか面白かったのになー。 完全な夢物語ではない気にさせる近未来感と危機感が、テーマとしてはありだと思います。とてもキャッチー。 平たく簡素な読み心地も、本が好きとは言い難い子どもたちにはちょうどいいのかもしれません。 でも、この本を「面白いー!」って感じた子の中に「アイザック・アシモフって誰なんだろう?」「ロボット工学の三原則って何!?」って考えて調べる行為に発展する子がいる確率は低い気がする。むしろ、物足りないなって感じた子の中に発展読書ができる可能性を感じます。 つい考え込んでしまいました。 読解力の低い子や、読むという行為自体が苦痛な子は、上橋菜穂子とか小野不由美作品のような奥行きのある世界観の物語を楽しめません。 ならば、5分シリーズ(星新一のような完成されたショートショートとは区別して捉えたい内容の薄いもの)や、「読みやすい」ことのみに特化したものでも、とにかく「読む」行為を積み重ねることが大事なのか。 全く読まないよりはいいのかもしれません。中には段階的に上質な読書へ移行していける子もいるかも。 でも、行間を読む、とか、自分の中にない魅力的な表現を吸収する、とか、文章から匂いや色を感じる、とかいう力がつくことはあまり期待できない気がします。 感性の成長を促す本っていうのは、やっぱりある程度限定されるんじゃないかなあ。
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疑心暗鬼。モヤモヤ。 近未来、こういうのに立ち向かっていかなければならないのかな、今の子どもたちは。
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クラスの中にひとり、監視のアンドロイドがいる? 疑心暗鬼になって探し合うこどもたち。 それぞれのキャラクターがよかった。
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近未来、子どもの安全を守る名目で実験的にアンドロイドが教室に入ることが決定される。見た目では人間の子どもと見分けがつかず、感情のようなものもあるし、怪我をすれば血も流す。クラスに一人いるが、どの子どもがアンドロイドなのかは教師も知らない。しかし子どもたちは「ロボットが一人いる」ことを知っているので、どの子がそうなのかを探り始める。 ディストピアSFみたいな設定だが、子ども向け(小学校中から高学年、あまり読まない中学生でも大丈夫)なので、言葉が易しい(議会でロボット導入を議論するお偉方が子どもにわかるような言葉で喋っているのがちょっと笑える。)のは良いとしても、まあちょっとオチが弱い感じかなあ。小学生向けのダークなSFってあんまりないから、子どもは喜ぶと思う。でも子どもなら、もっと分かりやすい結末じゃないともやもやしそう。作者としては皮肉を効かせたつもりなんだろうけど、弱いしわかりにくい。どうせならロボットがロボット三原則(アシモフの。これはこの世界でも有効らしい)に反する行為をしそう、あるいはもう少し未来になって、実は本当の人間の方が減っている、とか何らかのはっきりした終わり方の方が良かったんじゃないか。匂わせるって言うほどの上手さはないしな。 それにいくら肉体があるように見えてもロボットは成長したり老化したりはしないんだから、一年で数センチ伸びる小学生に紛れるのは難しくないか? まあ、図書館で借りて読むにはいいと思う。しかし、昔の児童文学の名作が大人でも心打たれるような描写力があったことを思うと、薄っぺらいなあと思わずにはいられない。
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AIが人間と同じように暮らす社会,人間と友情は作れるのだろうか?小学校6年生の特別クラスを舞台に疑心暗鬼の子供たちの心情がよく描かれている.
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