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今西錦司 生物レベルでの思考 の商品レビュー

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2020/08/01

◯山極先生つながりで今西錦司の本を手に取ってみる。この本はかなり不思議な本である。元々この文庫本の思想がそうであるようだが、自然科学者のエッセイを文庫本としたようだ。まとまりがあるようでないような内容だった。 ◯ただ、この著者のことはよく分かる。自然が大好きで、ちょっと変わった人...

◯山極先生つながりで今西錦司の本を手に取ってみる。この本はかなり不思議な本である。元々この文庫本の思想がそうであるようだが、自然科学者のエッセイを文庫本としたようだ。まとまりがあるようでないような内容だった。 ◯ただ、この著者のことはよく分かる。自然が大好きで、ちょっと変わった人で、頭の良い野生人と言った感じだった。 ◯とりわけ山に関する記載が多い。このエッセイの一部を読んだ人は、冒険家か探検家と勘違いするのではないだろうか。 ◯最も気になったのはオスについての記載である(ここ最近の関心事でもあるので)。オスが力を持て余し、それを吸い上げられて戦争を起こしているという。そんな発想は中々ないが、山極先生の本を読んでいると、やはり余分は余分なのだと感じる。しかしエッセイだけあってあまり思考は深まらず。。 ◯当然ゴリラ感はない。ちょっとサル感はある。

Posted byブクログ

2019/08/06

生物学を基礎におきつつ展開される、様々な視点がとても興味深かった。 中には同調しがたい考えもあったけれど、それでも、こうして裏打ちされたものがあると、それもある意味ありかもと納得できるところが、やはり違う。 そして、文章が面白い。初めて読んだけれど、結構好みだった。 朝永、寺田、...

生物学を基礎におきつつ展開される、様々な視点がとても興味深かった。 中には同調しがたい考えもあったけれど、それでも、こうして裏打ちされたものがあると、それもある意味ありかもと納得できるところが、やはり違う。 そして、文章が面白い。初めて読んだけれど、結構好みだった。 朝永、寺田、中谷に続くヒットだった。

Posted byブクログ