白川静さんに学ぶ これが日本語 の商品レビュー
白川静が著した「字訓」をもとに日本語─やまとことばの語源を解き明かしていく。母音を変化させることによって語を増やしていくという日本語の特徴が到るところで見られることに改めて驚いた。ひとつ×2=ふたつ、みっつ×2=むっつ、よっつ×2=やっつ、と倍になる数も母音変化で現していること、...
白川静が著した「字訓」をもとに日本語─やまとことばの語源を解き明かしていく。母音を変化させることによって語を増やしていくという日本語の特徴が到るところで見られることに改めて驚いた。ひとつ×2=ふたつ、みっつ×2=むっつ、よっつ×2=やっつ、と倍になる数も母音変化で現していること、八百万の神や八岐大蛇のように聖数が偶数であることが多いことから、日本人が偶数性の強い民族であるとしていることも興味深かった。和を以て貴しとなす。
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もの=精霊 ひとつ=人 ふたつ=hito→huta 母音交替で倍の関係 みっつ=満つ よっつ=弥=なおいっそう いつつ=いと=最高 むっつ=蒸す なな=並無=奇数の意味 やつ=弥=それよりもっと ここのつ=屈並べて(かかなべて)=片手で指を屈して とお=たわわ うら「心」うらやむ「心病む」 衣の内側「裏」 おもう「面」=顔に出る 肴=骨付き肉、魚(さかな:江戸、うお:関西) 笑う=顔が割れる、緊張が破られる 打ち上げ=宴、 歌=拍つの動詞、拍って(神に)訴える 赤=明 黒=暗い、暮れる 白=記(しるし) 青=藍 紅=呉の藍
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日本語というか、和語というか、漢字を訓読みするときに使う言葉をさかのぼると面白い。漢字の大学者として白川静さんが、万葉集の研究から始めたという面白い話は有名だけれど、子供だけじゃない、高校とか中学校の、それも国語の先生たちも、そんなことには関心がない。 学校で、子供に日本語を...
日本語というか、和語というか、漢字を訓読みするときに使う言葉をさかのぼると面白い。漢字の大学者として白川静さんが、万葉集の研究から始めたという面白い話は有名だけれど、子供だけじゃない、高校とか中学校の、それも国語の先生たちも、そんなことには関心がない。 学校で、子供に日本語を教えたい人はここからはじめるのがいいと思う。 https://www.freeml.com/bl/12798349/1085267/
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