学校では教えてくれない!英文法の新常識 の商品レビュー
どんな言葉でも生物と同じように時間と共に絶えず変化している。日本語においても規範文法からは逸脱しているけれども多くの人が使うようになりそれが標準として認められようになっていく言葉遣いもある。またその変化にはそれなりの理由があるのだろう。 ましてや教科書や参考書で学んだ言葉で...
どんな言葉でも生物と同じように時間と共に絶えず変化している。日本語においても規範文法からは逸脱しているけれども多くの人が使うようになりそれが標準として認められようになっていく言葉遣いもある。またその変化にはそれなりの理由があるのだろう。 ましてや教科書や参考書で学んだ言葉ではその変化に気がつかないことが多い。もちろん参考書等が間違っていたり、自分の勘違いということも多々あるのでさらに誤解は大きくなる。 現在使われている高校の英語表現の教科書には言葉が絶えず変化し、その研究も進んでいるにもかかわらず半世紀前のものと同じような説明や問題が出されていると感じている。 とても分かり易く書かれているので本書で述べられている知見をぜひ教科書にも反映させていただきたいと思う。
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今や鎌倉幕府成立は1192年ではないらしい。 過ぎ去った時間についてのことさえ、ン十年すると、こんな風に教え方は変わってしまう。 ましてや、イキモノたる言語なら、なおのことであろう。 日本語だって、親の世代では形容詞に「です」をつけるのはご法度だった。 しかし、今や「おいしいです...
今や鎌倉幕府成立は1192年ではないらしい。 過ぎ去った時間についてのことさえ、ン十年すると、こんな風に教え方は変わってしまう。 ましてや、イキモノたる言語なら、なおのことであろう。 日本語だって、親の世代では形容詞に「です」をつけるのはご法度だった。 しかし、今や「おいしいです」「わからないです」はすっかり定着した。 英語だって、かつて教科書に載っていた言い回しが、ネイティヴからすれば、「う~ん、それ、間違いじゃないけど、おばあちゃんくらいなら使うかなあ」なんて思われるものに変わったかもしれない。 というわけで、現在の高校生が学ぶ参考書の著者が、大人の英語の学びなおしを助けるのが、本書。 ただ―「ほら、昔はこう習ったんでしょ?」と提示した部分が、必ずしも自分に残っているわけでない。 そんなすべて覚えちゃいない、という意味でもあるし、忘れてしまってNHKの英会話番組で学びなおしてきたから、知っていたりすることもある。 とはいえ、トピックごとにまとめてあるので、知っていることであっても確認するのに役に立つ本だと思う。 自分にとっては、比較級のところがためになった。 twice as tall as = two times taller than これをtwice taller than にすると、2倍分高い、つまり、高さとして3倍となってしまう。 ~times は~を掛けた数という意味になるのに対し、twiceにはそのような意味がないからだという。 half as tall asはOkだが、比較級では使わない。 one and a half times taller than = half again taller than(1.5倍高い)というのも、覚えておきたい。
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