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死仮面 の商品レビュー

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2022/07/16

折原一の長篇ミステリ作品『死仮面』を読みました。 折原一の作品は、昨年5月に読んだ『鬼面村の殺人 新装版: 黒星警部シリーズ1 』 以来なので約1年振りですね。 -----story------------- 亡くなった夫はいったい何者だったのか? 奇妙な小説の世界と現実の事...

折原一の長篇ミステリ作品『死仮面』を読みました。 折原一の作品は、昨年5月に読んだ『鬼面村の殺人 新装版: 黒星警部シリーズ1 』 以来なので約1年振りですね。 -----story------------- 亡くなった夫はいったい何者だったのか? 奇妙な小説の世界と現実の事件が共鳴する、折原ワールド全開の長篇ミステリー! かつてDVによる離婚を経験した秋月雅代。 週末だけ同棲していた内縁の夫・十津根麻里夫が突然病死した。 葬式を出すために夫の身元を調べるが免許証も保険証もなく、勤務先をあたるが、そんな人物は存在しないと否定されてしまう。 数少ない遺品の中に大学ノートがあり、そこに記されていたのは『マリオネット』という奇妙な小説だった。 そこには、埼玉県北部のある町で連続少年失踪事件が起こり、死体を発見した中学三年の「僕」が犯人を追って謎の館を訪ねる冒険を描かれていた。 この小説に手掛かりがあると直感した彼女は、夫が何者なのかを探る旅を始める。 だが、彼女自身もストーカー化した前夫につきまとわれ、命の危険にさらされるのだった。 彼女と「僕」の並行する二つの物語が重なった時、事件は意外な展開を見せる! 解説・末國善己 ----------------------- 2016年(平成28年)に刊行された作品… 現実とフェイクが交錯して、読んでいると何もかもが揺らいでいくような感覚にとらわれる折原一らしい作品です。  ■プロローグ  ■第一部 夏草の記憶  ■幕間――夢  ■第二部 対決の時  ■エピローグ  ■解説 末國善己 「君と一緒にいて幸せだったよ」と言い遺して急死した十津根麻里夫(とつねまりお)… 内縁の妻・秋月雅代が、急死した夫が勤めていたはずの高校に連絡すると、「そんな教師はうちにはおりません」と言われてしまう、、、 「夫」は、名前も身元も偽っていたのだ… では、いったい何者だったのか? 手がかりは、大学ノートに遺された小説のみ。 少年の失踪事件が相次ぐなか、中学3年生の「僕」が、行方不明となった同級生を救うために、仲間3人と、仮面の紳士が住む屋敷を訪ねるストーリーだった… そこで起きた惨劇は現実なのか、、、 真実を知るべく、雅代は、物語の舞台となった地方都市に向かった…… 夫の死と謎の少年失踪事件、現実を描くのは!?。 ストーカーとなった前夫から逃れながら夫の死の謎を追うエピソード… 夫の遺した大学ノートに描かれる中学3年生の「僕」のエピソード… 読み進めるうちに次第に双方のエピソードが交錯し、どっちがホントで、どっちがウソか混乱しつつ読み進めました、、、 まっ、それが作者の狙いなんでしょうが… 巧く騙されたというよりも、よくわからないうちに終わってしまった感じですねー 登場人物の行動もリアリティがなく、物足りない感じでした。

Posted byブクログ

2021/08/02
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現実・幻想・虚像なのか、現在・過去なのか、入り乱れる感じが面白い。最後はどうなるのか、ハラハラしながら読んだ。不安、緊張感に包まれ一気読み。

Posted byブクログ

2019/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

折原作品は残虐さで怖がらせるのではないのが好きです。でも読み終わって、「そうだったのか!」とならないのは困ります。時間軸がわけわからなくなって、わけわからないまま終わるのはやめてほしい。最後は雅代のマンションで亡くなったときのモヤモヤが全て解決してほしいのに、前夫と離婚して麻里夫と事実婚のつもりだった雅代と、洋館で不倫していた雅代のどちらが本当なのかまったくわからない。

Posted byブクログ

2019/08/17

 夕食の席で突然死んだ夫は、名前も仕事もすべてが偽りだった。  真実を求めて、妻は夫の残した小説を読み始める。それには奇妙な連続少年失踪事件が描かれていた。  ストーカー化して元夫も絡んできて、ややこしいことになりますよ。  てか、小説と現実がどんどん交差してきて、時間軸も怪し...

 夕食の席で突然死んだ夫は、名前も仕事もすべてが偽りだった。  真実を求めて、妻は夫の残した小説を読み始める。それには奇妙な連続少年失踪事件が描かれていた。  ストーカー化して元夫も絡んできて、ややこしいことになりますよ。  てか、小説と現実がどんどん交差してきて、時間軸も怪しくなっていく。  田舎の山奥にある謎の洋館とか、舞台もいかにもって感じで、いかにもって感じに怪しい人物も出てくるのだけど、じゃ、真実はどうなのってなると…。  まぁ、この曖昧模糊なのを楽しむ小説なのだろう。  にしても、ちょっと盛りすぎだよね。  うん。  詰め込み過ぎだ…な。

Posted byブクログ

2019/02/14
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※このレビューにはネタバレを含みます

2016年刊行の単行本の文庫化。 内容は著者が得意とする、実際の事件をモチーフにしたサスペンス。凝った構成や不穏な雰囲気など、折原一らしい長編だった。 作中で『驚異の部屋』に蒐集されている物品が『如何にも』という感じで素敵。

Posted byブクログ

2019/01/17

【夫の死と謎の少年失踪事件。現実を描くのは!?】突然、夫が死んだ。妻は彼が語った仕事も名前もすべてが嘘だったことを知る。夫が残した「小説」を頼りに真実を探そうとするが……。

Posted byブクログ