わたしが「軽さ」を取り戻すまで の商品レビュー
二日前に岸田総理の選挙演説会場で爆発騒ぎがあった。死傷者が出ずに犯人もすぐ取り押さえられたのは不幸中の幸いだったが、そういったテロ事件がまた起きたことにひどく動揺してしまっている。 去年の夏の安倍元首相の暗殺事件もまだ風化してないのに…テロリストは何を考えているんだ? 偶然にも...
二日前に岸田総理の選挙演説会場で爆発騒ぎがあった。死傷者が出ずに犯人もすぐ取り押さえられたのは不幸中の幸いだったが、そういったテロ事件がまた起きたことにひどく動揺してしまっている。 去年の夏の安倍元首相の暗殺事件もまだ風化してないのに…テロリストは何を考えているんだ? 偶然にもシャルリ・エブド事件の生存者の本を2冊図書館で借りて積読していたので、実際に読むことにした。 爆破事件のニュースを知ったとき、言いたいことがあるならどうして言葉を使わないんだと思ったものだけど、この漫画には「テロってのは言葉の天敵」(p.52)という台詞がある。みんな言葉に執着するべきだ。言葉じゃなくても、植物を植え替えたり絵を描いたり音楽を作るのでも…とにかく可能な限り創造性のあることを。なぜかというと生きているのが好きだから。 今回の事件はショックだったけど、少なくともシャルリ・エブド事件とそれに続くパリ同時多発テロ事件に比べたらずっとマシだわ…こんなふうに比べるのはさもしいことだけど、冷静になる役には立つ。
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シャルリーエブドに勤めていたイラストレーター。 彼女がどのように事件の少し前、当日、そのあとを過ごし、自分自身を取り戻しつつあるのか、ということを美しいイラストで語る。言葉だけでは表せないような感情の揺れ動き、少しずつ色がついていくようなマンガ仕立ての本。 芸術を通して、現実を乗...
シャルリーエブドに勤めていたイラストレーター。 彼女がどのように事件の少し前、当日、そのあとを過ごし、自分自身を取り戻しつつあるのか、ということを美しいイラストで語る。言葉だけでは表せないような感情の揺れ動き、少しずつ色がついていくようなマンガ仕立ての本。 芸術を通して、現実を乗り越え苦しみと戦おうとする。 当時世界ではJe suis Charlie.とみなが叫び、共感を表明したけれども、違った視点、というか当事者の視点からこの事件について知る機会は初めてだったので、印象深かった。 いろいろ事件は起こるしいろいろな境遇に立たされる人びとすべてを理解することなんてできないけれど、他人に対する想像力をもっと育てたいと思った。
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