からくりサーカス(完全版)(11) の商品レビュー
からくりサーカス完全版第11巻。 11巻は、真夜中のサーカス突入、メリーゴーラウンド・オルセン、アルメンドラとの昔話、4つの道へ、まで。 11巻で一番好きなセリフは「実の娘には、何もしてやれなかったものでね」です。ルシール。 読破しているから心に響くセリフ。彼女が「しろがね」の...
からくりサーカス完全版第11巻。 11巻は、真夜中のサーカス突入、メリーゴーラウンド・オルセン、アルメンドラとの昔話、4つの道へ、まで。 11巻で一番好きなセリフは「実の娘には、何もしてやれなかったものでね」です。ルシール。 読破しているから心に響くセリフ。彼女が「しろがね」のリーダーとして、優先すべきことはなんなのかを皆に示さなければならない立場であったからこそ、感情を押込めて娘にもそれを強いてしまったゆえの後悔と謝罪か。自虐も込めて。 この先、ルシールが何を想っていたのかが語られてゆくわけですが、それを踏まえて彼女の過去を顧みる独白を思うと、「しろがね」となってしまった後悔と、それでも復讐を遂げる執念がうかがえます。 オルセンは、マンガ的ウソが出ているオートマータ。なので、巻末のおまけでつっこんだんでしょうね。 ここまで刊行されてきた完全版を並べてみて、ふと気づく。カバーの色が変わっていることに。 1巻は赤みのかかった感じ、夕暮れのような。そして、11巻では、紫というか群青というか。真夜中をイメージしているのでしょうか。 物語と共鳴しているかのような色合いの変化。ということは、最終巻では何色になっていくのか? いろんな意味で夜明けであるから、黄色基調なのかな?黄色というか山吹色というか。 コミック最終巻はひまわりを背景に、満面の笑みの勝・鳴海・しろがねの3人でしたね。 ひまわり色だな、きっと。
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