血腫 の商品レビュー

田村和大(著者)

2024/04/21

息子に血腫が見つかり虐待容疑で逮捕された

だけどそれには疑問点がありいろんな警察の思惑なども絡んでいた

意外な人物が犯人で最初はモヤモヤしたけど

結果だけではなく過程を見る

きちんといろんな視点で見て考えることが大事なんだなと思い思い込むのは危険だと思った

2023/10/21

なかなか面白かった。脳に血腫などの三兆候が子供に出た場合、それは被虐待児である。その医学的な根拠により父親が逮捕された。普通に「そんなの虐待じゃん」と思い、ニュースなどを見て憤慨することも多いけど、この作品のように医学的科学的根拠だけで虐待と決められる怖さがあった。ましてさまざまな行政などの利権が絡まって、一般の私たちは置いてきぼりにされるんだろうなと感じた。ミステリとしても面白かった。

2022/07/15

この小説のスタートは幼児虐待事件で　それに政治的な話が入り中々面白く読めました。だが思った程政治の方には流れなく面白かったです。最後は政治絡みでハッキリしない話で終わりましたが、流れ的に残念ですが仕様がないかな！

2022/04/14

面白かった。
キャリア官僚の思惑にしては若干浅い気もしました。犯人もその動機も唐突ぎみですが、意外でした。
栗秋自身の謎の解明が呆気なく、次作へ持ち越しかと思っていたので、勿体なかった。一発勝負の応募作ですから、仕方ないですが。

2020/04/07

まだ2ヶ月の幼子の虐待疑惑から、容疑者として逮捕された父親の堀尾雄次。
しかし、堀尾は、虐待を認めず、黙秘を貫く。
果たして、本当に堀尾は虐待を行なったのか？
医療、特に幼児虐待をテーマにしたミステリー。

永久出向制度を利用し、警視庁から地元(F県)に戻ってきた栗秋。しかし、その出向には、母親の介護という理由の裏に、大きな謎が隠されていた。

栗秋と若手の細井の2人の刑事が、この幼児虐待の謎に迫る。複雑なストーリーが一点に収束し、やがて明るみになった真実とは？

警察幹部の裏の世界のドロドロは、なかなか表に出て来ないのでしょうか。

もう少し、真犯人の動機の面を掘り下げても良かったかも知れません。

2019/07/15

「脳の血腫など特定の三徴候が出た場合、その幼児は被虐待児である」。堀尾雄次は子どもに三徴候があったことから、虐待を疑われて警察に連行された。雄次は容疑を否認。捜査に当たるのは、永久出向制度で警視庁から故郷に戻ってきた刑事・栗秋と若手の細井。栗秋の能力を疑う細井だったが、栗秋は上層部の意向を無視して、血腫について捜査を進める。「出向」刑事が、医療業界の闇を暴く!

2019/05/13

相変わらず薀蓄好き。楽しいけれど、ここまで複雑にするなら警察内の組織図が欲しい。人物が入り乱れて、ライバル上下関係がわからなくなる。
もうひとつの事件があっさり解決しすぎかな。このキャラを次回作に引っ張るつもりなのかどうなのか。
どっちでも良いとは思うけれど、また面白いものを書いてください。期待しています。