会計データの価値を最大限引き出す Excel活用術 の商品レビュー
Excelで会計データを扱うことに特化した本書。会計のビジュアル化、グラフ化、シミュレーションに絞った内容となっております。Excel本によくある「経理業務の効率化」という論点は捨て去った潔さに好感が持てます。 Excel本ではあるものの、「関数」の説明はほとんどないのも特徴的...
Excelで会計データを扱うことに特化した本書。会計のビジュアル化、グラフ化、シミュレーションに絞った内容となっております。Excel本によくある「経理業務の効率化」という論点は捨て去った潔さに好感が持てます。 Excel本ではあるものの、「関数」の説明はほとんどないのも特徴的なところ。使うのは四則演算とSUM関数、あとはグラフとピボットテーブルくらいでしょうか。 くわえて、会計知識に関する解説などもほぼありません。読むにあたっては、日商簿記3級程度の知識は必要になるかと思います。そういった事前知識を持つ方を対象に、読者層を絞っているのですね。これまた潔い。 特典のサンプルファイルには、ダミーデータと分析用の四則演算や関数、グラフ等がセットされています。サンプルデータを自社の数値に書き換えるだけでも充分使えてしまう。本書の定価は2,000円+税ですが、サンプルファイル代と考えるだけでも元はとれるんじゃないでしょうか。 ところで、いまや財務諸表の分析ツールはたくさん存在しています。 例をあげれば、会計参謀、Manageboard、財務維新、bixid、Success Markなどなど。会計ソフトの付帯機能として提供されているものもある。会計データを扱うのなら、こういった専用ツールの仕様に従ったほうが楽なんだとは思います。 とくに、会計ソフトから都度都度データをインポートしたり、細かく変数をいじったりするのは、Excelを使っていると辛いところ。(自動化してしまえばいいのですが、それは本書の対象とするところではありません) 一方で、カスタマイズ性やアクセス性の高さがExcelのつよみ。専用ツールの仕様では表現出来ない分析、試しにちょこっとやってみる分析、追加の費用負担をするまでもない分析。そうしたことに、本書の内容が役に立つのではないかと思います。
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この手の本は何種類かあるので、自分が真似したいと思った表をチョコチョコ真似するように使うのがいいと思います。色々あるので取捨選択。
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