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文化大革命五十年 の商品レビュー

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2019/09/27

【文化大革命五十年】 もう半世紀以上経過してしまったようですが、中国に革命の時代があったみたい。革命と聞けばゴー☆ジャスしか思い浮かばない人間には、遠い遠いお話。 毛沢東が、官僚たち実権派を整理して権勢を取り戻すため、民衆たち造反派を焚きつけて革命を開始させる。すったもんだの末に...

【文化大革命五十年】 もう半世紀以上経過してしまったようですが、中国に革命の時代があったみたい。革命と聞けばゴー☆ジャスしか思い浮かばない人間には、遠い遠いお話。 毛沢東が、官僚たち実権派を整理して権勢を取り戻すため、民衆たち造反派を焚きつけて革命を開始させる。すったもんだの末に毛が亡くなり、結局実権派が勝利。造反派は凄惨な処分&処分。 登場人物多すぎて、最初は話の流れが全く入ってこなかったものの、巻末の主要人物一覧も頼りに読んでると次第に話の流れがつかめてくるように。文革後の中国まで突っ切った。結局全体主義の流れは変わらず、党が大国を支配する構図は変わらないまま現在まで。 なぜか。権力者が権力を持ち続けるため、毛沢東を利用し、同時に縛られてるから? 結論としては、毛沢東はヤバい。ただ、何が彼をカリスマにしたのか、そのうち建国あたりの書籍にも当たってみたい。 #読書 #中国 #文化大革命 #毛沢東 #岩波書店

Posted byブクログ

2019/03/30

文化大革命に関する本は多数読んできているが、いろいろわかりにくい、理解し難い点が多かった。毛沢東による劉少奇を代表する実験派に対する権力奪取のための手法である、そのため若い紅衛兵たちを使い、共産主義の理想に酔わせ、毛沢東の個人崇拝を極限まで進めだもの、と言う一般的な理解であった。...

文化大革命に関する本は多数読んできているが、いろいろわかりにくい、理解し難い点が多かった。毛沢東による劉少奇を代表する実験派に対する権力奪取のための手法である、そのため若い紅衛兵たちを使い、共産主義の理想に酔わせ、毛沢東の個人崇拝を極限まで進めだもの、と言う一般的な理解であった。 中国の長い歴史の中で、共産主義が交わる中で、毛沢東と言う天才が引き起こした大混乱、誰が正義で、誰が勝者で、誰が敗者になったのか?毛沢東の死後なぜ社会主義市場経済と言われる現在の体制が確立してきたのか?なぜ日本のGDPをはるかにしのぐ高度経済成長が可能になったのか?いろいろな現在の中国の問題を考えながら時々文化大革命の事、第二次天安門事件民主化運動の動き、劉暁波の08憲章、格差の拡大と習近平独裁体制の行方、周恩来に対する民衆の思慕、毛沢東記念館に現在も続く大行列の行方、様々な疑問を感じながら何回も何回も中国旅行をしている自分のこと、 本書はこれらの疑問に対して、1つのヒントを与えてくれたような気がする。中国関連書籍の中では久しぶりの五つ星である。

Posted byブクログ