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仮面劇場 の商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2024/04/21

全体を漂うおどろおどろしい雰囲気に、犯人の凄まじい執着と美しさ、どれをとっても横溝作品らしさがにじみ出てる一作でした。

Posted byブクログ

2024/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦前の時代の話だからか、権力者の家の者はピストルを簡単に所持できる。 横溝正史のお気に入りの名前なのか、「鮎」、「珠」の字を持つ登場人物は美男美女。あと「静馬」も多い。犬神家の一族にも出てきたっけ。 毒薬を所持している人多数。殺して、最後犯行がバレたときは自殺にも使う。犯人はほぼ最後に死ぬ。そして由利先生はそれを肯定的に観ている感がある。 誘拐する時に麻酔薬使う人いすぎ。 冒険感のある、サスペンス要素もあるミステリなので一気読みおすすめ。この巻はちゃんとミステリでした。

Posted byブクログ

2022/08/21

「双仮面」一凛の薔薇、これまでの集大成のようなジュブナイル風スリラー中編です。「猿と死美人」猿と水上警察「木乃伊の花嫁」おフランス帰りとは大層なものなのか?「白蠟少年」隅田川の香水屍体事件「悪魔の家」朝鮮の悪魔除けの踊りに使う仮面「悪魔の設計図」蔦代ちゃん大活躍「銀色の舞踏靴」誌...

「双仮面」一凛の薔薇、これまでの集大成のようなジュブナイル風スリラー中編です。「猿と死美人」猿と水上警察「木乃伊の花嫁」おフランス帰りとは大層なものなのか?「白蠟少年」隅田川の香水屍体事件「悪魔の家」朝鮮の悪魔除けの踊りに使う仮面「悪魔の設計図」蔦代ちゃん大活躍「銀色の舞踏靴」誌上美人投票とキチンとした性分「黒衣の人」勇気を出して秘密の帳を開きなさい、とここまで短編です。表題作「仮面劇場」本格ミステリ一歩手前の出来の良いスリラー長編で、これが一番面白かったです。水上、美少年そして香り系の話が多かったかな。

Posted byブクログ

2020/06/05

これまた名作ぞろいの一冊。豪華絢爛、百花繚乱という印象です。やっぱり美男美女(というか美少年!)が多くって耽美。そして美しくもおどろおどろしい物語に魅せられるのはもちろん、案外と犯人が分からなくて騙されました。「悪魔の設計図」って犯人当てだったのか。でもこれはなかなか当てられませ...

これまた名作ぞろいの一冊。豪華絢爛、百花繚乱という印象です。やっぱり美男美女(というか美少年!)が多くって耽美。そして美しくもおどろおどろしい物語に魅せられるのはもちろん、案外と犯人が分からなくて騙されました。「悪魔の設計図」って犯人当てだったのか。でもこれはなかなか当てられませんよ……動機の面がまったく思いもよらなくって。 「仮面劇場」と「双仮面」がお気に入り。やはりこういうどろどろした因縁たっぷりの物語には引き付けられます。惨劇たっぷり、そしてそれを予測させられるもったいつけた書き方(笑)もいいんだよなあ。ミステリとしてもいろいろ騙されました。先の展開が読めず、ぐいぐいとラストまで引っ張られます。

Posted byブクログ

2021/02/27

由利・三津木シリーズ作品集第三巻。 昭和13年~14年に書かれた9作品を収録。 謎解き以上に活劇として楽しめるし、当時の世相や文化や生活も感じられて面白い。 話を盛り上げるためとは言え、由利や三津木の失敗や見逃し、後手に回る感が半端ない。 それでも表題作のガラスの棺で水葬されるシ...

由利・三津木シリーズ作品集第三巻。 昭和13年~14年に書かれた9作品を収録。 謎解き以上に活劇として楽しめるし、当時の世相や文化や生活も感じられて面白い。 話を盛り上げるためとは言え、由利や三津木の失敗や見逃し、後手に回る感が半端ない。 それでも表題作のガラスの棺で水葬されるシーンや『銀色の舞踏靴』の劇場内で上の客席から靴が落ちてくるシーンなど劇的な演出はワクワクさせる。 また『真珠郎』を彷彿とさせる恐ろしいまでの美少年であったり、他の作品にも影響していそうな登場人物名、片足の悪い男がやたら出てきたりと思わずニヤニヤしてしまう。 巻末の挿し絵ギャラリーも良かった。出来れば挿し絵込みで読みたかった。

Posted byブクログ