消滅 VANISHING POINT(下) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
記録的な台風が来ている空港に到着したばかりの乗客たち。だが、そこに何人かの人間が足止めされる。 彼らの中にテロリスト、それも自分がテロリストと自覚していないスリーパーと呼ばれている人物がいるというのだ。 そこに集まる様々な人々。 監視をするのは人間と変わらないAIを搭載したキャサリンというアーマノイド。 そのテロリストが行おうとしているのは「消滅」だということ。 「消滅」とは何なのか、誰がテロリストなのか、広域での通信障害のため、外部との連絡も取れずに時間だけがただ過ぎていく。誰がテロリストなのか、キャサリンの目的はなんなのか、それぞれに考えながら……。 恩田さんらしいSFパニック小説でしたね。面白かったぁ。ふり幅の広い作家さんですよね。私は恩田さんのホラーとか、SFが大好きなのでこういう方が彼女らしいなぁと思いつつ本を閉じました。 あー、最後の方は結末が待ちきれなくて駆け足するように読んでしまった。大事なことなのでもう一回、面白かった!!
Posted by
かなり楽しく読めました。 恩田さんは文章に奇をてらうところが一切ないので安心して小説の中の世界へ没入できます。 そこが本当に好き!! 『消滅』の世界は今の現実社会の何年後なんだろうか? 面白かったです
Posted by