吹上奇譚(第二話) の商品レビュー
黒美鈴の件では泣いてしまった。 大切なことを思い出すのに似た感覚。すぐに忘れてしまう的な。 でもきっと心の奥底にいるはず。
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眠りから覚めた母とミミ,妹と結婚した勇の新しい暮らしが始まり墓守くんやその恋人,ボクシングの下手なセフレの都築くんとの改めて始まる関係の佇まいがとても素敵だ.そして,屍人あるいは幽霊との交わりが生きるということの意味を私たちにそっと差し出しているようだ.
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わからない、 これは吉本ばなな女史コアファン向けなのかもしれない、 どうやら第三弾まであるらしい、 あとがきにあるように、 「わかる人、必要な人には必ず役立つものだ。」のかもしれない。 一話から間をおかず二話を手に取ったけど、 “わからないひとにはわからなくていい” 、という引導...
わからない、 これは吉本ばなな女史コアファン向けなのかもしれない、 どうやら第三弾まであるらしい、 あとがきにあるように、 「わかる人、必要な人には必ず役立つものだ。」のかもしれない。 一話から間をおかず二話を手に取ったけど、 “わからないひとにはわからなくていい” 、という引導を渡されたような読後感。 縁があればまた第三話を。うーん。 感想になってないけど。すみません。
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吹上奇譚の第2弾。 個人的には前作のほうが好きです。 少しわかりにくい?いや、突拍子もないことが起きてなんと幽霊と電車に乗るんだなぁ。 でもさすが、最後はほっこりしました。 第3弾は「ざしきわらし」だそうです。楽しみに待ちます。
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「吹上奇譚」の続編です。 個人的には前作の方が好みでした。 書かれていること自体はとても好きなのですが 書き方に少しひっかかりを感じるところがいくつかありました。 飲食店は素晴らしい反面、三大欲にかかわるから因果な商売というのは そういう考え方をしたことがなかったのですが だから飲食店は素敵だけれど大変なのかなと思わされました。 仮面ライダーカブトは自分はよく知らないし そういう俗世の名称がさっと出てくるのがやや違和感があったかもしれません。 お母さんに食事を出すときに使った入れ物が、 新婚旅行で長野で買って大切にしていた蓋付きの小さな かわいい塗りの器で、おひなさまにあげる食事みたいにかわいかったというのが とても丁寧で温かい気持ちになる描写でした。 確かに、人ってなにで眼が覚めるのか読めないです。 他の人はなんとも思わなくても自分の琴線にふれるというのはよくあることだと思い舞ます。 未来のことはそのときの自分に託して、逃げるのではなくて その日までにきちんとした判断ができる自分になれるようにするのが今できること という考え方は素敵だなと思いました。 美鈴が乗っ取られていることに気がついて、墓守くんに連絡する とかではなくて取り敢えず放っておこうという判断にはびっくりです。 とても自分にはできないです。 墓守くんに、君という仲間がいるからと言われるのはちょっと誇らしい気がします。 除霊の仕事とは武士道のようなものという描写はちょっとひっかかりました。 途中で中身が違うとわかったのに、姿や体が好きだからやめられなかったという墓守くんには正直言って幻滅です。 つきあっていた人が死んだから花を作ってくれる? と信頼して頼める人がいるのは やっぱりちょっとうらやましいなと思います。
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好きに書いた…というだけあって、この作品はもうファンタジーなのかホラーなのか、もう何なのかわからないくらい何でもありのお話だった。それでも違和感なく受け入れて読み進められるところが、さすがのストーリー。生と死。生きていることの意味を、ぼんやりと考えながら読みました。
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第一話を読んだのがだいぶ前だったので、どんな話だっけ?と思いながら読みすすめたけど、わりとすぐ思い出せて戻れました。よかった。 ますますばく進している内容。 主人公のミミさんと都築くんのお話は「どうなの?これって」って思う人、いるだろうなあ。。なんて思って読み進めた。けど、わたしはすこし理解できるかも。この微妙な気持ち。でも、ミミの発言とか行動に、やや拒否反応が出てしまったりする場面もあった。ちょっと下品すぎない?って。墓守くんの雰囲気の逆をいく感じがして、受け付けないなあと思ったりもした。オカルト具合もカオスも1話よりすごくなってる。だけど、ばななさんはこんな感じで書いてみたかったのかなと思ったりした。ついてこれる人、確実にすくなくなっちゃうけど。。 わたしはおもしろく読めたので、3話もたのしみにしたいと思う。 気になった箇所は秘密メモに。
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すかさず第二話。登場人物が出揃ってのエピソードなので、前巻より読みやすい。ミミと墓守くんの彼女美鈴の物語、かな。でも、そこはなんだかなぁ…やっぱり吉本ばななワールド面白いなぁって納得させられちゃうから魅力的なんだなぁ。あとがきでご自身も言ってたが、アニメ化されたらすごく名作になりそう!シリーズ化してほしい。まだまだ、登場人物の謎は解けてないじゃん!
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書き下ろし 作者はあとがきで「これが私のほんとうにしたかったこと」と言う。 前作の続きで、異世界とつながる吹上町が舞台。 話のメインは墓守君の恋人除霊師の美鈴で、主人公のミミには、話せない美鈴の口からこぼれ落ちる文字が見えて、会話ができて友達になる。 ところが、美鈴は除霊に出か...
書き下ろし 作者はあとがきで「これが私のほんとうにしたかったこと」と言う。 前作の続きで、異世界とつながる吹上町が舞台。 話のメインは墓守君の恋人除霊師の美鈴で、主人公のミミには、話せない美鈴の口からこぼれ落ちる文字が見えて、会話ができて友達になる。 ところが、美鈴は除霊に出かけて、殺された女の子の霊に体を乗っ取られて帰ってきたので、「黒美鈴」に出て行くよう説得しながら付き合う。ミミのセフレ都築君の弔いに一緒に東京へ行き、女の子の家に寄り母親と会わせ、黒美鈴がかわいそうになって、いてもいいよと言う。ここは泣かされる。 復活した本当の美鈴と話していて、もし子供が生まれたら黒美鈴の名前を付けて、「私たちみんなで守ろう。好きに生きていいって言おうよ。」というセリフに涙ボロボロ。 都築君のアトリエに花を供えて、「さよなら、ありがとう」と天まで届けと思って小声で言った言葉が、一瞬広がって波紋を作って伝わって、天に届いたとわかったという場面には、なぜかとっても感動した。こういうの経験したい。
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あとがきにもあるように本当にやりたいようにやってて読んでてむしろ清々しくなる。スピリチュアルというよりもカルト小説。嫌いじゃない。 ご自身の死への体験が強く出てる2話目だった。
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