縄文時代の歴史 の商品レビュー
縄文時代前夜: いつ日本にきたのか 縄文文化の母胎 縄文時代・文化の枠組み: 時間的範囲 空間的範囲 主人公の姿 土器使用のはじまりー草創期: 土器の発明がもたらしたもの 草創期における各模相 植物利用 複雑な精神文化の芽生え 本格的な定住生活の確立ー早期: 定住的な住居様式確立...
縄文時代前夜: いつ日本にきたのか 縄文文化の母胎 縄文時代・文化の枠組み: 時間的範囲 空間的範囲 主人公の姿 土器使用のはじまりー草創期: 土器の発明がもたらしたもの 草創期における各模相 植物利用 複雑な精神文化の芽生え 本格的な定住生活の確立ー早期: 定住的な住居様式確立と貝塚形成 多様な動植物利用 精神文化 人口の増加と社会の安定化・社会複雑化の進展ー前期・中期: 温暖化のピーク→低温化安定 卓越した植物利用技術 広域交換・交易の発達 精神文化の高揚 精神文化の発達と社会の複雑化ー後期・晩期: 集落景観 モノの流通とネットワーク 多様な祭祀の展開 墓制と祖霊祭祀の発達 階層社会へのきざし 縄文時代・文化の終焉 縄文時代・文化の本質
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非定住狩猟型の生活を送っていたという古い教科書の認識である自分には勉強になった。 一口で縄文時代といっても年代差がありすぎるが交易したり栽培したりと読むと日本人の萌芽が伺える。
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縄文時代は寒冷期からすでに始まっており、栗林を管理育成していて、ある一定の身分差もあったらしく、弥生時代以前には稲作が始まっていて、いくつかの文化に分けられる、と言う我々が学校で教わったのとは違う縄文時代を説明している一冊。 縄文遺跡は関東・東北・北海道に発達しており、西日本にはあまり多くなく、人口にも偏りがあったと言うのは大変不思議に思われる。これだと縄文文化は東北北部から北海道・関東。中部に広まっていったと言うような疑問が残った。
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縄文時代について現在わかっていることを網羅的に知ること が出来る教科書的良書。これと言ってセンセーショナルな 新発見が描かれているわけではないが、これまでの研究の 成果を地道に積み重ねるような著述には好感が持てる。 我々は簡単に「縄文」と言うが、それは思っている以上に 地域により...
縄文時代について現在わかっていることを網羅的に知ること が出来る教科書的良書。これと言ってセンセーショナルな 新発見が描かれているわけではないが、これまでの研究の 成果を地道に積み重ねるような著述には好感が持てる。 我々は簡単に「縄文」と言うが、それは思っている以上に 地域により時間により豊かで多様であることを実感すること が出来た。
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一般向けに平易に、しかし学術的にもある程度のレベルで主流の解釈を述べる、と言う稀有の縄文時代入門書。 こう言う啓蒙書は大好きである。 しかし、個人的弱音を隠さず吐いておくとするなら、基礎知識のない僕にはちょっと難し目であった。教養課程の教科書として使えるんでないかい、これ。
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縄文時代といっても約16500年前から3000年前まで、ずいぶん長い期間のことを指す、とうこともよく知らなかった大変不勉強な立場からではあるが、縄文時代の奥行を知るのに、とても適した一冊ではないかと思う。縄文時代の人々はかなり広範囲に交易があったと思われるし、一部には農耕に近いよ...
縄文時代といっても約16500年前から3000年前まで、ずいぶん長い期間のことを指す、とうこともよく知らなかった大変不勉強な立場からではあるが、縄文時代の奥行を知るのに、とても適した一冊ではないかと思う。縄文時代の人々はかなり広範囲に交易があったと思われるし、一部には農耕に近いような例えば栗林の管理や豆の栽培を行っていたと思われるが、それでは農耕が社会を変えるに至っていたかというとそうではないのではないか、と縄文時代がいま想像の及ぶ限りでとてもすごい面があった一方で、その限界にも誠実に留保をつけている。それでも、読了した印象として、縄文時代が読了前に思っていたよりずっと豊かな、そして多様性に富んだ時代であったということは言える。
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縄文時代のふるさと 篠田 日本人になった祖先たち 縄文時代の遺跡は台地だけでなく低地にまで及んでいる。
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山田先生による縄文時代の概説書。新書サイズで読みやすいうえに章末に参考文献が載せられておりありがたい。 これまでの山田先生の各論がそのまま反映されている印象。改めて分かったこととしては、縄文時代という1万年以上の長さで日本列島全体を覆ってしまうような時代を、単純化することは危険であるし、難しいという事だ。当たり前だが気候の変動も大きいし、人々の適応もケースバイケースだ。戦後歴史学は、貧しく平等な縄文時代を描いたが、山田先生は縄文時代にも階層化社会があったことを強調しておられる。その根拠となる部分は「縄文威信財」を装着する特別な人の存在である。(東京都田端遺跡) 周堤墓 が示す「複雑化した社会」ヒエラルキーかヘテラルキーかは議論が分かれるところ。埼玉県の遺跡がたくさん載っててよかった。(ローカル)デーノタメ遺跡?
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<目次> プロローグ 縄文時代前夜 第1章 縄文時代・文化の枠組み 第2章 土器使用のはじまり(草創期<Ⅰ期>) 第3章 本格的な定住生活の確立(早期<Ⅱ期>) 第4章 人口の増加と社会の安定化・社会複雑化の進展(前期・中期<Ⅲ期>) 第5章 精神...
<目次> プロローグ 縄文時代前夜 第1章 縄文時代・文化の枠組み 第2章 土器使用のはじまり(草創期<Ⅰ期>) 第3章 本格的な定住生活の確立(早期<Ⅱ期>) 第4章 人口の増加と社会の安定化・社会複雑化の進展(前期・中期<Ⅲ期>) 第5章 精神文化の発達と社会の複雑化(後期・晩期<Ⅳ期>) エピローグ 縄文時代・文化の本質 <内容> 最新の縄文時代の通史。わかったことは、縄文時代は、列島内で等質なものではなかったこと。弥生時代とのつながりも列島内でかなりの格差があったこと。屈葬は縄文期の中期ころのみで、今まで言われていたような怨霊とか墓穴の合理化とかの理由は見いだせないこと。早くから地域の交流が盛んだったこと、などなど。
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一万年以上続いた割に、学生時代の歴史の授業ではそこまで比重を置かれていない縄文時代。 店頭で本書をみかけ、そういえば全然、縄文時代のことは知らないなということに思い至り手に取った。 読み始めてまず驚いたのは、縄文時代に関する研究は現在進行形、それも相当なスピードで進んでいるとい...
一万年以上続いた割に、学生時代の歴史の授業ではそこまで比重を置かれていない縄文時代。 店頭で本書をみかけ、そういえば全然、縄文時代のことは知らないなということに思い至り手に取った。 読み始めてまず驚いたのは、縄文時代に関する研究は現在進行形、それも相当なスピードで進んでいるということ。 また、現在進行形で進んでいるがゆえに様々な学説が入り乱れ、時代区分に関してさえ一意に定まっていないこと。 一万年以上も前に起こっていたことを読み解くために日進月歩で研究が進む、というのはなんだかロマンに溢れている。 文字による記録が残っていない時代を読み解くというのは、相当に気が遠くなりそうだ。 その忍耐の末に抽出された研究成果を、新書という形で簡単に手のひらにおさめることができる。ありがたい限りだ。
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