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作家と一日 の商品レビュー

3.8

20件のお客様レビュー

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2023/06/09

吉田修一さんのエッセイ、やっぱりとてもいい。 さりげなく、結構高級そうなホテルやリゾートに行っていたり、ドンペリ飲んでたりするのだけど、マウント取ることもへりくだることもなく、フラットな目線をしているから全然嫌味じゃないのも、実はすごいと思う。 あとは、出来事を脚色したり、変にオ...

吉田修一さんのエッセイ、やっぱりとてもいい。 さりげなく、結構高級そうなホテルやリゾートに行っていたり、ドンペリ飲んでたりするのだけど、マウント取ることもへりくだることもなく、フラットな目線をしているから全然嫌味じゃないのも、実はすごいと思う。 あとは、出来事を脚色したり、変にオチをつけようとせず、本当に感動したことをそのまま書いている(もちろんそこは吉田修一だから素晴らしい表現だけど)のもいい。信頼できる感じがする。 秋田の乳頭温泉、台湾、フィンランド…と行きたいところが増えた。

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2023/01/29

吉田修一の旅にまつわるエッセイ集。 なかなか旅行に行けない世の中なので、本の中で存分に堪能した。 吉田修一のことは1ミリも知らないけど、きっと穏やかな人なんだなあと思う。 一番最初の猫の話(長生きして欲しいから金ちゃん銀ちゃんと名付けたらしい)がとても可愛い。

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2023/01/05

レストランで読み終えたこの本、いま手元にないところから、慌ててたわけでもないのにテーブルに置いてきてしまったよう。 それでもワタシの心には、出発したバスを停めようとすぐさま走る誘導スタッフや、ビールとホットドッグを手に路上で仲間と愉快な旅を過ごす吉田さんたちなど、印象的なシーン...

レストランで読み終えたこの本、いま手元にないところから、慌ててたわけでもないのにテーブルに置いてきてしまったよう。 それでもワタシの心には、出発したバスを停めようとすぐさま走る誘導スタッフや、ビールとホットドッグを手に路上で仲間と愉快な旅を過ごす吉田さんたちなど、印象的なシーンは刻まれてる。 手放すというのはひとつの行為で、ほんとに大切なものはこうやって印象に残り、もっといえば価値観となり自分に根付くのだろう! 吉田さんから受ける影響は間違いなくいいものだから、その忘れてしまった本、あわよくば拾ったひとが読んでなにかを得てくれるなんてしてたら、ワタシいいことした気分になっちゃう。

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2022/02/19

一日で読み切った。 読んでいるだけで、旅に出たくなる。台湾や乳頭温泉郷に行ってみたくなる。 美味しいものを食べ、きれいな景色を見て、ゆっくり過ごす。幸せってこういうことだなぁと思う。

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2022/01/01

旅行のスタイルに共感が持て、ますます著者のファンになった。特に台湾好きだという著者の台湾に行ったらすること~はそのオススメプランをそっくり真似して旅してみたい。

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2021/09/18

かつて訪れたことのある国や街の話を読むと嬉しい気持ちになる。だけど、このエッセイは「悪人」の作者のものとは思えない優しさに溢れている。

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2021/07/25

吉田修一のANA機内誌エッセイ第三弾。国内も海外も、そして猫たちとの日常も。どうしても今は「当たり前に旅行に行けた素晴らしさ」に気を取られがちだけど、旅の一日も自宅で過ごす一日もどれも素晴らしい日常だと感じさせてくれる。タイトルと表紙の絵が良い感じ。

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2021/07/06

ANAが発刊している「翼の王国」という機内誌で連載されていた吉田修一さんの旅のエッセイ。ANAの飛行機に乗ったことがある方は、一度は目にしたことがあるかもしれない 旅先で感じるふとした瞬間、切り取った風景、出会った誰かとの大切なひととき、毎日の暮らしの中で起きるちょっとした奇跡...

ANAが発刊している「翼の王国」という機内誌で連載されていた吉田修一さんの旅のエッセイ。ANAの飛行機に乗ったことがある方は、一度は目にしたことがあるかもしれない 旅先で感じるふとした瞬間、切り取った風景、出会った誰かとの大切なひととき、毎日の暮らしの中で起きるちょっとした奇跡と、心の揺らぎ。 旅先で感じた些細だけれど忘れたくないことを、丁寧な文章で綴っています。 きっとあなたの過去にもそんな物語があって、その出来事を回想する一冊。

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2021/03/23

小説家の書く随筆は大体面白い。 随筆家の書く小説は当たり外れがある。 この本もご多分にもれず面白い。 お笑い芸人のすべらない話が面白いように、小説家が何気ない一日を随筆に落としこむ視点は、僕らにとっても自らの日常をどう見てどう考えるかの参考になると思うのだ。 体制や社会の問題...

小説家の書く随筆は大体面白い。 随筆家の書く小説は当たり外れがある。 この本もご多分にもれず面白い。 お笑い芸人のすべらない話が面白いように、小説家が何気ない一日を随筆に落としこむ視点は、僕らにとっても自らの日常をどう見てどう考えるかの参考になると思うのだ。 体制や社会の問題を書き、批判する本は多いが、この本は基本的に身の回りのものやひとを肯定的に捉えようとしている。そして、その肯定的に捉えたものの対照として別のものを否定的にあげつらって書いていない。それが、ゆっくり夜の静かな時間に読むのにもってこいなのだ。 ・海水浴場というか、この海というか、この世界を、独り占めしているような気分だった ・ルイ13世という酒を一口飲むと、酒というものが職人たちの本気で造られているということが分かる。決して安くはない酒だが、その一口ごとに「時間」をなめているような気がするのだ。 などなど。

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2021/03/16

エッセイってジャンル自体が苦手だったけど、これは好きだと思った。好きな作家だからというのもあるだろうけど、旅に出たくなったし、むしろ行った気分になれる本だった。日常の話も時々出てきて、丁度良かった。

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