お金の流れで読む日本と世界の未来 の商品レビュー
いわゆる投資のための本ではないと思うが、情報をどう手に入れるか、手に入れた情報をどう見るか、という姿勢の部分で参考になることがとても多い。 「歴史に学ぶ」という言葉通り、世界で起こっている物事を、過去の事例に当てはめて考察すること、投資する対象についてはリサーチを欠かさない、特に...
いわゆる投資のための本ではないと思うが、情報をどう手に入れるか、手に入れた情報をどう見るか、という姿勢の部分で参考になることがとても多い。 「歴史に学ぶ」という言葉通り、世界で起こっている物事を、過去の事例に当てはめて考察すること、投資する対象についてはリサーチを欠かさない、特に現地に行ったりして一次情報を多く仕入れること、この2つが感情や甘言に惑わされずに、上手く世界と向き合っていくコツだと感じた。 内容は、ジム・ロジャーズ氏の様々な知見を元に「私ならこうする」というスタンスで書かれており、自分の考えとは異なる部分もあったが、だからこそ世界をもっと自分の目で見たいと思えた。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
コロナを経て状況が変わっている部分もあると思うが、新鮮な視点が面白い。 日本の未来に対して悲観的である理由の一つとして、歴史から見て移民を受け入れない国は衰退する(例ビルマ、ガーナ、エチオピア)ことを挙げている。 日本の農業に対しては可能性を感じており、移民を受け入れて低コストな運営を目指すこと(ただし、歴史的に品質を落とした会社は長続きしないので、高品質なものを提供しつづけること)を示唆。 最近話題の気候変動について多くを触れているわけではないが、中国の現状を踏まえて環境ビジネスは伸びるといった示唆もある。 10年後も覚えておきたいフレーズとしては、「人は歳を重ねるごとに、変化に順応するのが難しくなる。変化を拒んでいればいずれ職を失うことになるだろう。」
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「世界3大投資家」の一人、ジム・ロジャーズが、歴史から大きな「お金の流れ」をつかみ、日本と世界の未来を予測した本。 「私がもし10歳の日本人なら、ただちに日本を去るだろう」とジム・ロジャーズは言います。現在の日本は世界的な投資家の視点で見ると、衰退の一途をたどっているようです。なぜ日本が衰退しているのか。日本が再び輝くためにやるべきことは何かが、本書で提示されています。 ジム・ロジャーズは本書をはじめとしたさまざまな著書で「歴史に学ぶ」ことの重要性を説いています。そして、多くの本を読んで異なる視点で眺めるクセをつけることの大切さも語っています。
Posted by
2019年1月に発売された世界三大投資家の一人であるジム・ロジャーズが、日本や世界の未来について語った本。 北朝鮮を絶賛していたりと、他の人とは違った視点で面白いと思った。まあでも、個人的には北朝鮮は倫理的問題が多いから、グローバルに活動できるとはあまり思わないけど。 韓国は日本...
2019年1月に発売された世界三大投資家の一人であるジム・ロジャーズが、日本や世界の未来について語った本。 北朝鮮を絶賛していたりと、他の人とは違った視点で面白いと思った。まあでも、個人的には北朝鮮は倫理的問題が多いから、グローバルに活動できるとはあまり思わないけど。 韓国は日本と同じく出生率も低く、少子化で人口減少の問題があるけど、北朝鮮と統一することでその問題は解決されるだろうとのこと。統一の話ってそういやどうなったんだろう。コロナ禍で話が途切れてるのだろうか。 アメリカがかなりの債務国という事は初めて知った。そんなに他国からお金を借りているのか。それを聞くと、確かにちょっと怖いなと思う。日本は借金の額は世界一多い国ともいわれてるけど、その割合はほとんど国内の金融機関らしいのでまた実情は違うのだろうなと思う。まあ、だから日本は大丈夫ってわけではもちろんないけど。 実際、この著者も日本は好きだけど、日本の未来にたいしては悲観的だとのこと。もし、自分が10歳の日本人だとしたら、日本を離れて他国に移住することを考えるだろうとのこと。まあ、そういう考えもあるだろうなと思う。自分も日本に依存するのはまずいのかなと思わなくもないけど、そもそも日本からでたことないうえに、英語がかなり苦手という。やっぱり、英語ぐらいもっと勉強するようにしたほうがいいのだろうか。そう思うの何度目だよという感じではあるけど。 日本が人口減少問題を解決するシンプルな方法は移民政策だと思うのだけど、当分は日本に来たがる人いないだろうしなぁ。先日も入管施設でスリランカ人が亡くなった事件といい、どうも日本人は外国人差別が多いような気もする。技能実習生の事故も多いらしいし。うまいこと解決できないもんだろうか。 後、韓国の財閥のついての話で、「アメリカには一つもない」と書かれてあって、財閥があるのは日本や韓国ぐらいなのだろうかと思ってWikipediaの『財閥』ページを見たら、アメリカの財閥についてまとめられていた(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E9%96%A5#%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB)。まあ、家族経営だから英語では普通に「family」って使ってるよう。 なお、日本は過去50年間、事実上の一党システムによって最も成功した国とのこと。まるで社会主義みたいだなと思った。 また、投資をやるうえでは人のアドバイスには耳を傾けないほうがいいとのこと。そういう意味では、著者のアドバイスにも参考程度に聞いたうえで、後は自分で調べて判断するのがいいということなのだろうと思う。 なんにせよ、今後はもっと世界に目を向けて投資していったほうがいいのだろうなと思った。
Posted by
投資で成功していくには、歴史をよく学び、将来を読む力が必要である。フィンテックやETF、AI、ビットコインなど、新しく出てきた技術や仕組みの今後の行く末を読み解くことができる。にほんは、観光業と農業が今後の投資先として有望とのこと。
Posted by
感想は自分のブログに書きました。 https://rebirebi.net/japan-and-world-future
Posted by
相変わらず著者の言うことはブレないしまたやるべき事もシンプルに思える。ただそれを実現するには相当の根気と努力が必要。 ジム・ロジャーズの本を何冊も読みながら成功出来ない自分はそれが出来ないからに他ならないのだけど・・・。
Posted by
投資の神様、今後の日本を憂う。 日本沈没待った無し。 いや、ほんと資産管理しないと。日本人の現金主義から抜け出せないけど、株はいつか下がるといつも手を出せない。 そして、次に来る国は、合併できたら韓国らしい。 投資家って、社会科(地理、歴史)詳しいわ。 読みたい本たくさんあるし、...
投資の神様、今後の日本を憂う。 日本沈没待った無し。 いや、ほんと資産管理しないと。日本人の現金主義から抜け出せないけど、株はいつか下がるといつも手を出せない。 そして、次に来る国は、合併できたら韓国らしい。 投資家って、社会科(地理、歴史)詳しいわ。 読みたい本たくさんあるし、次は歴史本かなぁ
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
講演録のようで、目次だけで内容の8割を把握できる。2019年のビフォーコロナのころに書かれたため、それは割り引いても大変読みやすかった。私がメモしたのはこのくらい ・アベノミクスによる景気昂揚はうわべだけの好景気。日銀がお札をすりまくり株や債券を買いまくってるだけ。いつか安倍が日本経済をダメにしたと振り返る日が来る。 ・危機にこそ投資の機会がある。日本は教育レベルが高く勤勉で危機からの復興には強い。が人口減少がどうしようもなくキツイ。 ・朝鮮半島統一は確実で、そのとき韓国経済のマイナスを補うプラスが非常に生まれる(晩婚化、高齢化の解消と国内需要の拡大) ・中国は共産党独裁を危惧されているが、独裁は絶対悪ではない。シンガポールなどプラスに働く面もある、鄧小平は非常に賢い独裁者だった。中国で独裁者の地位にのぼるのは、アメリカの大統領選挙よりも厳しい選抜をクリアする必要がある。 ・ブロック経済や貿易戦争が勝者を生まないのは歴史が証明している。トランプはアホにしか見えない。アメリカ経済は今後下り調子になるしかない、一部のITだけが調子よいだけ。 ・インドは宗教・官僚・言語、余りに多様すぎて本物の国家になるにはまだまだ。皆が嫌っているロシアこそ投資のうまみがある。欧米の反露アレルギーのメディアにまどわされるな。 ・通貨の混乱やインフレから身を守るには、リアルアセットを持つしかない、不動産や金銀など。
Posted by
注目している国やリサーチを重視することなど着眼点が勉強になります。読みやすいので、次も何か読みたくなりました。
Posted by