コネクト(vol.6) の商品レビュー
オタクだけど顔は悪くないし、作曲家の息子で金持ち、ひょんなことから同級生の、売れっ子漫画家と仲良くなる等々…といった数々のご都合主義な設定と、オタク独特のコミュニケーションが先行していて、心が折れかけました。ただ、ビジネスが絡み始める3巻あたりから社会との付き合いが始まって、暴走...
オタクだけど顔は悪くないし、作曲家の息子で金持ち、ひょんなことから同級生の、売れっ子漫画家と仲良くなる等々…といった数々のご都合主義な設定と、オタク独特のコミュニケーションが先行していて、心が折れかけました。ただ、ビジネスが絡み始める3巻あたりから社会との付き合いが始まって、暴走気味のオタク的なノリが落ち着き、読み切ることができました。 動画配信サービスを中心に、才能のある学生が起業して金を稼ぐなど、おっちゃんには仕事が斬新で面白かったです。 アニメ大好きな人たちなので、そういうものに興味がある人なら、ビジネスとして垣間見れて面白いのかも…
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こういう終わり方を迎えるのか~という印象がどうにも強い最終巻。納得したかしてないかで言えば納得していない部分が多く残ってしまったかな…… 藤尾の作品「君の待つ世界」の主題歌をどうしてもやりたい和奏。だが、既に奏多が担当すると正式に決まっている以上、そこに割り込もうとすればどうしたって非常識な方法を取らざるを得なくなる。 だからってプロデューサーに聞いて貰えなかったデモ曲をネットに上げてファンに判断して貰おうという戦略は果たして肯定されるものなんだろうかと判断に迷う そこに奏多まで同じ土俵に上がり、同様にネットに曲を上げるというのも何だかなぁ…… ただ、それによって和奏が主題歌を作る権利を射止めたのも事実。というか、あの作戦過程で重要な意味を持っていたのは奏多が和奏が作った曲を同じ土俵で聞けたという面の方が大きいのだろうな。アマチュアである和奏がプロとして活動している奏多と対決するという対立軸のせいで忘れがちだけど、奏多だって「君の待つ世界」のファンなんだもの。 数多のファンに聞かせるためにネットに放流した曲が、ファンの一人である奏多の心にどうしようもないほど突き刺さり、それこそ勝負に勝っても完敗だと認めさせてしまうほどの作品として届いたのなら、それだけでこの非常識な方法は成功だったと言えるのだろうね アニメオタクとして自分の好きな曲を一人で聞いていれば満足できていた和奏。それが藤尾の作品やスタードロップの活動を通してたくさんの人の心に届く曲を作り、観衆の前で自分の曲を実演するまでに至った その変化はとても尊いものであるように思えた だというのに、肝心要の藤尾への想いが成就するまであそこまで時間が掛かるとは思わなかったけどね! 最初に会った時から好きだったのに告白まで3年以上も掛かるとか!海外留学行く直前の告白とか!そりゃ藤尾だってあんな表情するさ! 何はともあれ、この巻で物語は終わってしまうわけだけど、もう少しチームでの音楽制作を描いて欲しかったという気持ちはやっぱり消えないなぁ
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