言葉と数式で理解する多変量解析入門 の商品レビュー
著者に数学的センスはそれほどないのだろう。統計モデルに関する数式は他書を見れば済むけど,唖然とする記述がある。例えば,対数についての記述 (p.114) に以下のようなものがあった。 2048/128 = log_2 11 - log_2 7 = 2^4 = 16 こんな意味...
著者に数学的センスはそれほどないのだろう。統計モデルに関する数式は他書を見れば済むけど,唖然とする記述がある。例えば,対数についての記述 (p.114) に以下のようなものがあった。 2048/128 = log_2 11 - log_2 7 = 2^4 = 16 こんな意味不明な計算式を書かれて「計算が楽になりますね。」と言われても,しんどくなるしかない。 他にも,回帰式を求める連立方程式を連立微分方程式と呼んでいる(微分方程式は関数を求めるものであるから明らかな誤り)。また,ベクトルをvで表していたのに,次のページからギリシャ文字のν(ニュー)に変わっている! (pp.180-181) 数学的な丁寧さがまるで欠けている。この程度の数学力でよく出版しようと思えたものだ。数学の記述なしの文系向けの本を書けばいいものを…。
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