ヘンリー五世 の商品レビュー
『ヘンリー四世』で放蕩息子として頼りない姿を見せていたハル王子ですが、前作の終盤で父ヘンリー四世から王冠を受け継ぎ、立派な王になることを誓いました。そのハル王子改めヘンリー五世がどのような王になったかが今作『ヘンリー五世』で語られます。 この作品はイギリスで特に人気だそうで、そ...
『ヘンリー四世』で放蕩息子として頼りない姿を見せていたハル王子ですが、前作の終盤で父ヘンリー四世から王冠を受け継ぎ、立派な王になることを誓いました。そのハル王子改めヘンリー五世がどのような王になったかが今作『ヘンリー五世』で語られます。 この作品はイギリスで特に人気だそうで、その理由がライバルフランスとの戦いの勝利による「国威高揚」というのも興味深いです。
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『ヘンリー四世』の続きを書いた作品。解説にあるように、この作品を通して、過去のヘンリー四世と未来のヘンリー六世が、現在のなかに映し出されている姿を見ていく。本作のエピローグの「その顛末」とは、ヘンリー六世時代のイギリスの末路を示唆するように構成となっている。
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『ヘンリー六世』の開始の混乱を思い出しながら 王の最後の順風満帆の台詞を読み虚しさ倍増。 『ヘンリー四世』のハル王子時代からヘンリー五世という 「偉大な王」の活躍を読んできて分かったことは、 自分は「落ち目の王」「弱っている王」が好きなのだということ。 本作でも、王の責任の重さを嘆くシーンや リチャード二世への後ろめたさを吐露するシーンがお気に入り。 ジョン王やリチャード二世、マクベスを読み直したい。 「オラの国とはなんだべ?」の背景は必読。 ついにフォルスタッフが死んでしまい、一味も離散したのが寂しい限り。
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前作のハル王子からの変りっぷりにビックリする。史実なのだろうか? 戦いの場面の多さは、日本の時代劇のようだ。
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