ジャップ・ン・ロール・ヒーロー の商品レビュー
2024.08.11 鴻池留依『ジャップ・ン・ロール・ヒーロー』 #読了 ヤバい。すごくヤバい作品だった。大学のバンドサークルでだらだらする話……じゃ全然なかった! 全部話としては繋がっているんだけど、前・後半で全然違う話のようで衝撃しかなかった。ここまでの変わる作品って初めて...
2024.08.11 鴻池留依『ジャップ・ン・ロール・ヒーロー』 #読了 ヤバい。すごくヤバい作品だった。大学のバンドサークルでだらだらする話……じゃ全然なかった! 全部話としては繋がっているんだけど、前・後半で全然違う話のようで衝撃しかなかった。ここまでの変わる作品って初めてかも。しかもこれバリバリ純文学の文芸誌『新潮』掲載作だからね? めっちゃ引き込まれて、読んでいる途中に話しかけられるとイライラする程ドップリハマって読めた。 amzn.to/3AhXHDk #PR #読書 #読書好きさんと繋がりたい
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大学のサークルに所属するある男の発言(嘘)が発端となり、その発言が事実のようになり、世界を駆け巡る陰謀に巻き込まれてしまう。なにが嘘でどこまでが真実なのかわからなくなる瞬間があったが、それは著者が意図したことなのだろうか。 また、この作品はWikipediaのような構成になってい...
大学のサークルに所属するある男の発言(嘘)が発端となり、その発言が事実のようになり、世界を駆け巡る陰謀に巻き込まれてしまう。なにが嘘でどこまでが真実なのかわからなくなる瞬間があったが、それは著者が意図したことなのだろうか。 また、この作品はWikipediaのような構成になっているところが、ほかの作品にはなく新鮮だった。このWikipediaの体裁をとっているからか、この真偽が不確かな部分がさらに強調されていると感じた、 Wikipediaは誰でも編集できるサイトなので、出典が不明だったり、信憑性に欠けている記事もあるが、まさにダンチュラ・デオの記事は出典も不明で、信憑性にも欠けていて、まさにWikipediaのようだと感じた。現代のネット社会やネットの信憑性を浮き彫りにした作品でもあり、ほかの作品にはないユーモアや独創性を感じ取ることができた。
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Wiki上の記事というメタを使ってある架空のバンドの成り立ちと国際的陰謀に振り回される姿を描写する試みは面白い。何が真実で何がフェイクなのかがわからなくなっていく様は著者の意図のとおりなのだろう。一方でやや物語としては深みに欠けるので、感情移入はしにくかったところもあった。
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