兄嫁はAV女優 の商品レビュー
既婚者の恥じらいと秘めていた貪欲さ
ヒロインが秘密にしている弱みをネタに迫るストーリーは前作『ふしだら義母-リベンジ調教』を踏襲している。多少の強引さはあるものの、どちらかと言えば言葉責めが多用されており、生真面目な夫では満たされない疼きが結果的に穴埋めされるメリットを見出して受け入れていくヒロインという側面もある...
ヒロインが秘密にしている弱みをネタに迫るストーリーは前作『ふしだら義母-リベンジ調教』を踏襲している。多少の強引さはあるものの、どちらかと言えば言葉責めが多用されており、生真面目な夫では満たされない疼きが結果的に穴埋めされるメリットを見出して受け入れていくヒロインという側面もある。そして、それをあからさまにしないところに女性ならではのしたたかさが見える作品とも言えそうである。 タイトルが示す通りの過去を知られた31歳の兄嫁【奈穂】が義弟たる27歳の主人公につけこまれる第3章までの前半と、奈穂の先輩にあたる33歳の【亜津子】を交えてSMチックな3P・4Pに発展する第4章以降の後半とに大別できる。いわゆる「一竿」に固執する向きには歓迎できない形の4Pだが、直接の官能描写は極力控えられている。また、SM的な要素は作者の趣向を反映した展開であろうし、伏線もあるので想定内ではあるのだが、夫の知らぬ内に関係が深まっていく奈穂と主人公をメインに捉えれば、それは前半でほぼ完了してしまうために後半はちょっと違う方向に進んでしまう印象になるかもしれない。 あれだけ夫へ操を立てていた菜穂が次第に悦楽の享受へと傾いていき、次第に自ら望んでいることは明白なくらいに乱れ、溺れ、遂には自身の旺盛な肉欲を隠さないまでに変化していく奈穂の淫らさはなかなかであり、普段の凛とした姿からのギャップもまた良い。ただし、夫婦仲の瓦解は求めていない奈穂と主人公なのでドライな肉欲に割り切っているところがあり、それ故に夫には見せない、見せられない痴態が曝け出せるのかもしれない。
DSK
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