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娼婦たちは見た の商品レビュー

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2020/07/08

著者がイラク、ネパール、中国、韓国の現場に入り、普段なかなか知る機会の無い世界をこれでもかというほどの生々しい記録で語っている。 娼婦は古今東西、人間社会に通底する存在なのだろう。 戦争、植民地化の傍らでは、どの国でも必ずと言っていいほど売春史がある。 語られている女性たちは...

著者がイラク、ネパール、中国、韓国の現場に入り、普段なかなか知る機会の無い世界をこれでもかというほどの生々しい記録で語っている。 娼婦は古今東西、人間社会に通底する存在なのだろう。 戦争、植民地化の傍らでは、どの国でも必ずと言っていいほど売春史がある。 語られている女性たちは逞しく生きており関心させられるのだが、常に悲劇とも隣合わせであることに、この世界の辛さを感じる。ただ彼女たちからすれば、悲劇とすら思っていないのかもしれないが…。

Posted byブクログ