1,800円以上の注文で送料無料

子どもには聞かせられない動物のひみつ の商品レビュー

3.7

6件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/09/27

面白かった。 特に好きなエピソードは以下2つ。 ・売春ペンギン かなりセンセーショナルな話だった。 弱いオスをセックスに誘って石をせしめる…までならギリ理解できるけど、石をもらった上でセックスせず逃げるメスがいるのは驚き、狡猾すぎる。 もっとオスの立場が強い種ならそんなことは許...

面白かった。 特に好きなエピソードは以下2つ。 ・売春ペンギン かなりセンセーショナルな話だった。 弱いオスをセックスに誘って石をせしめる…までならギリ理解できるけど、石をもらった上でセックスせず逃げるメスがいるのは驚き、狡猾すぎる。 もっとオスの立場が強い種ならそんなことは許されないんだろうけど、群れで行動してある程度社会性が求められるペンギンは、そこで無理やり襲うとかもできないんだろうな、、と思うとかわいそう。 まあ石ならええか、くらいの感じなんだろうか? 魚とかもくれるのかな ・人間に育てられたチンパンジー この話サラッと出てきたけど、かなり怖い… 『最終的にルーシーはカクテルを自分で台所で作るようになった』 『足で器用に雑誌をめくる』←意味を理解してる? これが1970年代の話なのも信じられない。 7歳の息子がいる家にメスのチンパンジーを呼ぶテマーリンの無神経さ、12年間育てる狂気 掃除機でマスターベーションするルーシーの横で自分もマスターベーションしてたみたいな話もあったけど、そんなのどうでもいいくらい前提がおぞましかった。 生物学の話に登場する研究者は「ある種の」「ある環境での」「ある特定の行動の」調査に平気で数十年とか費やす。 化学や物理の分野に比べて特に偏愛のきらいが強く、エピソードに事欠かない学問だと思った。 もうすこし訳文が読みやすいとありがたかった。

Posted byブクログ

2021/05/17

ちょっと「下」系に寄せた、動物生態のあまり語られないことについて書かれた本。直訳っぽい文体なので、ちょっと読みづらいかな。

Posted byブクログ

2020/11/09

題名の理由はほとんどが生殖行為について 書かれているからです。 人間も含めて動物植物にとって子孫を残す ことは最重要課題な事柄であり、本能的な 部分でもありますので、その行為の中身は 非常にあからさまなものもあります。 それゆえ動物園ではなかなか知ることが できないのです。 ...

題名の理由はほとんどが生殖行為について 書かれているからです。 人間も含めて動物植物にとって子孫を残す ことは最重要課題な事柄であり、本能的な 部分でもありますので、その行為の中身は 非常にあからさまなものもあります。 それゆえ動物園ではなかなか知ることが できないのです。 そんな動物の性生活がわかってします一冊 です。 ちなみにコウノトリが赤ちゃんを連れて くるという言い伝えについて触れています。 これは非キリスト教の世界に端を発して います。 毎年コウノトリが現れるのは春です。そし て6月20日頃の夏至は、非キリストの 世界では伝統的にロマンチックな出会いが ある豊穣の祝祭がある季節なのです。 そこで結ばれたカップルは9ヶ月後の鳥の 帰還と赤ちゃんが同時にお目見えした、 という訳です。

Posted byブクログ

2020/08/14

億万が一私がこの本の邦題をつけるなら「人から見たほかの動物 偉大なる妄想と愛すべき記録」だな。邦訳ありがとうございます。

Posted byブクログ

2019/11/21

知らないことばかりで雑学の知的好奇心を非常に満たしてくれた。文体が少し読みにくく時間がかかったけど、書いてあることはこれまでの人類の愚かさもあるけど、それこそ知的好奇心故の行動も多くて興味深い。子供には聞かせられないというだけあって、グロい話や生殖にまつわる話ばかりだったけど、研...

知らないことばかりで雑学の知的好奇心を非常に満たしてくれた。文体が少し読みにくく時間がかかったけど、書いてあることはこれまでの人類の愚かさもあるけど、それこそ知的好奇心故の行動も多くて興味深い。子供には聞かせられないというだけあって、グロい話や生殖にまつわる話ばかりだったけど、研究者らしくとても淡々と綴られているので感情に訴える描写が少なかったのは救い。 内容を複数の友達に話したけど、あまり関心を引けなかったのは残念。話し手の問題は大いにあり得る。

Posted byブクログ

2019/09/22

これまでの私たちが持ついくつかの動物のイメージを、いい意味で壊してくれる良作。 総じて2つのパターンがあり、一つは「人間の勝手な価値観によって持ち上げられた、あるいは貶められた動物」たちの、なぜそのようなイメージを人が持つようになったかの過程をひもといていく、というもの。特にナ...

これまでの私たちが持ついくつかの動物のイメージを、いい意味で壊してくれる良作。 総じて2つのパターンがあり、一つは「人間の勝手な価値観によって持ち上げられた、あるいは貶められた動物」たちの、なぜそのようなイメージを人が持つようになったかの過程をひもといていく、というもの。特にナマケモノやハイエナ、コウモリといった、どちらかというと忌み嫌われたり、「ダメ動物」の烙印を押されてきた動物たち、実は彼らが環境に負担をかけることなく、また効率的でもある生き方をしてきたかたを紹介してくれる。 もう一つが、われわれがあずかり知らぬ動物の習性。これもまたわれわれが貼った「カワイイ」とされるレッテルを見事に剥がしてくれる。パンダしかり、ペンギンしかり。特にペンギンは“売春”行為を行ったり、あるいは独身雄を見事だます雌の存在が明らかにされ、これはショッキングと言える。一読の価値あり、の書。

Posted byブクログ