ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけたつまらなくない未来 の商品レビュー
住所変更を一度届出たら行政に対して同じ手続きは不要で全ての住所変更が可能。どこぞの国とは大違い。マイナンバーも迷走している中、ハンコ文化や社会そのものが生産性・利便性を落としていると感じる。
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<目次> はじめに いま、なぜエストニアなのか 序章 僕がエストニアに衝撃を受けた理由~現地で見つけた「つまらなくない未来」 第1章 なぜ「何もない国」がIT先進国に変われたのか?~政府をデジタル化する。 第2章 なぜ世界中のトップ人材はいまエストニアを目指すのか?~国民をデジタル化する。 第3章 なぜ130万人の国がユニコーン企業を次々と輩出できるのか?~産業をデジタル化する。 第4章 AI時代でも活躍できる子を育むためにエストニアは何をしているのか?~教育をデジタル化する。 終章 「われわれは常にアップグレードする」~エストニアの現在、過去、未来 <内容> 失礼ながら、この本を知るまで「エストニア」という国を全く知らなかった。「大関把瑠都」の故郷くらいか。しかし、人口が少ないゆえか、旧ソ連時代に数学や暗号関係の施設があったためか、政府も産業も教育も国民も、IT時代へとスムーズに進行し、常にアップデートしている。国民性なのか、既得権を訴えるものは少ない気がする。ある意味、21世紀の理想の社会があるような気がする(むろん、マフィアなどの裏社会もあるらしいが…)。翻って日本を鑑みると、あれもこれもダメだろうな!という失望感が漂う。若者がおじいさん、オジサンたちを打倒してしまわないと。若者はいまの日本にに閉塞感を感じつつ、教育のおかげか、飼いならされている気がする。それでは日本は消滅するしかない…。
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エストニアのこと、まったく知らないので、読みました。 政府側のサービスは、IT化進んでるようです。 例えば、アナログのお薬手帳は、不要なようです。 イーレジデンシー(仮想住民) ・エストニアの住民に仮想的になれる。 ・EU圏内を市場とした起業が可能
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エストニアが取り組んでいる成功体験を与える環境づくりを事例を示しながら説明されてますね。特に第4章最後の次世代リーダーを育む節と、終章のエストニア大統領へのインタビューは、とても素晴らしい内容だったと思います。 これから更にアップデートしていくことを期待したいですね。
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今の日本に蔓延っている閉塞感を打ち破るヒントが多くあると感じました。将来的にこの本をこのタイミングで読んでおいてよかったと思う日もきっと来ると思います。 この本を読むまで、AIやブロックチェーン等の最近話には良く聞くけれど実用的にはどういう可能性を秘めているのかイメージできませ...
今の日本に蔓延っている閉塞感を打ち破るヒントが多くあると感じました。将来的にこの本をこのタイミングで読んでおいてよかったと思う日もきっと来ると思います。 この本を読むまで、AIやブロックチェーン等の最近話には良く聞くけれど実用的にはどういう可能性を秘めているのかイメージできませんでした。しかし、本書で紹介されているエストニアの実施例でこういうことができるのかと視野が始まったように感じました。 最近よく、オープンイノベーションしようと多くの会社が主導的にトップダウンで取り組みを行っているという話を聞きます。この本を読んで、本当にイノベーションに大切なのはは、実際にモノを扱っている人の熱い熱量と熱い熱量の人通しの繋がりなのではないかと感じました。 これからは会社の(ネームバリューなどの)信用なんか信頼できない。個人として、何をするのかを常に考えて、アンラーニング(これまでの学習を自分から棄却すること)する機会を積極的に作っていきたいと感じました。
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エストニアの電子政府の取り組みを紹介した一冊。 内容は非常に刺激的で面白い。 私がIT技術者であるからかも知れないが、テクノロジーを使って様々なことを効率的に行っていることは日本でも是非やってほしい。 ブロックチェーンを導入することで、一番効果があるのは、公的な手続きだと個人的...
エストニアの電子政府の取り組みを紹介した一冊。 内容は非常に刺激的で面白い。 私がIT技術者であるからかも知れないが、テクノロジーを使って様々なことを効率的に行っていることは日本でも是非やってほしい。 ブロックチェーンを導入することで、一番効果があるのは、公的な手続きだと個人的には思っているので、 日本でも取り入れられるといいな、と思いました。 日本のマイナンバーはユアナンバーである、という指摘はもっとも。 制度の再構築が必要ですね。
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エストニアが国家の生き残りをかけて電子政府に舵を切ったこと、スタートアップ支援を国を上げて「ハコ」の面ではなく実際の資金やネットワーク的な側面から支援していること、「実利」というか「結果」を出すことを重視していること(森林クリーンアッププロジェクト―Let's do it!)、市場規模の小ささから、スタートアップは初めからグローバルを目指すこと。 教育現場でも、ロボットを実際に動かすなどtechとlogical thinkingを醸成しようとしていること。 市場規模も小さく、マーケティング力も低いという弱点も自覚し、グローバル展開のためのR&D拠点たろうとしていること。 もう少し技術的に突っ込んだ話かと思っていたため、やや思っていたのとは違っていたものの、ある程度エストニア流の電子国家のつかみを得るには良い本だと思う。 政府の仕組み(x-road, e-residency)から新しいビジネスを生み出す、という点が面白い。 日本だと、政府の仕組みは政府の仕組み、それとスタートアップ支援は別モノ、という発想になりがちだけど、x-roadであらゆる情報をつなぐこと、それから、e-residencyで電子的な起業を行いやすくすること、で世界中の人材を集めるようなビジネスも生まれる。 政府の「顧客主義」という言葉にも象徴されるが、制度がユーザーにとって何のメリットがあるか。 マイナンバーよりもずっと使いやすく、信頼性も担保(他人の情報に不当にアクセスするには多額の罰金)とか、もう少し掘り下げて学んでみたい。
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ブロックチェーンについての講演で、エストニアは進んでいるという話を聞いて、状況が知りたいと思っている矢先にこの本に出合った。ソ連から独立した時に、ソ連の人たちが去り、セキュリティの研究所が残り、数学に優れた国民で、なおかつ、人口が130万人しかいない。この状況を電子政府を作ること...
ブロックチェーンについての講演で、エストニアは進んでいるという話を聞いて、状況が知りたいと思っている矢先にこの本に出合った。ソ連から独立した時に、ソ連の人たちが去り、セキュリティの研究所が残り、数学に優れた国民で、なおかつ、人口が130万人しかいない。この状況を電子政府を作ることによって、365日24時間、役所に行かなくても各種の手続きができ、より良い国にしたという話。冬は寒い国なので、夏はエストニアで働き、冬は暖かい国で働く人もいるとか。外国人でもビザが電子申請でき、会社もすぐに作れると。小さい国がITで諸外国に負けないようになるという日本政府も参考にして欲しい。
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