メメント・モリ の商品レビュー
10年以上前、大学生の頃に買って読んだときよりも言葉の味わいが増したような気がして(そもそも以前は味わうという感覚自体あったのかあやしいけど)言葉は字面以上に多くのことを語るものだと、写真に添えられた薄い銀色の文字で書かれた詩からそう印象を受け取った。きっと写真について、もっとた...
10年以上前、大学生の頃に買って読んだときよりも言葉の味わいが増したような気がして(そもそも以前は味わうという感覚自体あったのかあやしいけど)言葉は字面以上に多くのことを語るものだと、写真に添えられた薄い銀色の文字で書かれた詩からそう印象を受け取った。きっと写真について、もっとたくさんの言葉を費やしたとしたらもっと誰にでも分かりやすく何事かを表現することもできるだろうが、あえて簡潔に、圧縮、省略した言葉を添えることで見える風景がある。それはもしすると生と死の中間にあるもので、誰もがけして知ることのできない死について、ほんの少しでも触れられそうな場所に、読んでいる間の僕はいたのかもしれない、というようなことを思った。
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やはり、破壊力はあるなぁ~と。 「人間は犬に食われるほど自由だ」「太陽があれば国家は不要」元ネタはこの本だったか。写真にも力がある。
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再読。この本の中にはありのままの、なまの生と死がある。写した光景は魂の原風景。現代の日本では見られない剥き出しの生と死の情景。「死は生のアリバイである」と著者は言う。本当は死は恐れるものではなく、生の成就ではないかと思う。死が訪れたその瞬間、綴ってきた生が完結する。死を想え。これ...
再読。この本の中にはありのままの、なまの生と死がある。写した光景は魂の原風景。現代の日本では見られない剥き出しの生と死の情景。「死は生のアリバイである」と著者は言う。本当は死は恐れるものではなく、生の成就ではないかと思う。死が訪れたその瞬間、綴ってきた生が完結する。死を想え。これは限りある生への祈りでもある。死は生を包括する。決して離れることが敵わない表と裏のように。
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急にわたしも いつかポロポロの白い骨になって 存在がなくなるのだと 現実味を帯びてかんじた ぞくっとした いつか死ぬ 当たり前だけど想像できてない いつか絶対死ぬ やるべきことはなんだろう わたしが死んだときに だれか見送ってくれる人がいたらいいな
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写真集は久しぶり。これも"NO BOOK~"から。確かに死体は衝撃的だったけど、それ以上の部分には感性が追いつかん。作者自身があとがきで触れているように、ボロボロになるまで眺め返して、そこからこそ見えてくる世界もあるんだろうが。
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写真と短文で読みやすい。 けれどメッセージは強い。 まだ理解しきれないところもある。 ふと読み返せるようにしておくといいかもしれない。
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