安楽死・尊厳死の現在 の商品レビュー
安楽死や尊厳死の現状を知りたいと思い読んだ。 元々安楽死や尊厳死を希望していた人が認知症などで自分の意思が表現できない状態になった時に、安楽死や尊厳死を望んだままなのか確認することは困難である。今健康に暮らしている状態の私は、将来深刻な病を抱えた時に過剰な延命はしなくていいと思っ...
安楽死や尊厳死の現状を知りたいと思い読んだ。 元々安楽死や尊厳死を希望していた人が認知症などで自分の意思が表現できない状態になった時に、安楽死や尊厳死を望んだままなのか確認することは困難である。今健康に暮らしている状態の私は、将来深刻な病を抱えた時に過剰な延命はしなくていいと思っているが、実際に死が迫るような状況になったらどう感じるかは想像できない。 本人の意思を確認することはできないが、こんな状態で生きているのが本人の為になるわけないと他人が決めて安楽死を実行してしまったら、それはただの殺人になってしまうかもしれない。 高齢化社会の中ですごく重要な問題だと思った。
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医師や医療者のみで書かれたこの手の著書には、奥行きがない。 医師や医療者の論理の押し付けでしかない。 社会心理学、倫理学、死生学の研究者が書かれていると、多面的に見ることができる。 誰も死にたいとは、思っていないのに、自分の生を終わらせたいと考える。 それを深く考えないといけな...
医師や医療者のみで書かれたこの手の著書には、奥行きがない。 医師や医療者の論理の押し付けでしかない。 社会心理学、倫理学、死生学の研究者が書かれていると、多面的に見ることができる。 誰も死にたいとは、思っていないのに、自分の生を終わらせたいと考える。 それを深く考えないといけない。 著者は、生命倫理学、哲学が専攻。 安楽死、尊厳死に付いて、よく医師や医療者が語るのは、偏りがある。 安藤泰至先生の安楽死尊厳死を語る前に知っておきたいことをより深くした内容。 ACPを学ぶにも、読んでおいても良いと思う。 医師医療者のみではなく、死生学、生命倫理学、哲学の専門家を加えないと、多面的に語ることはできない。 医学が人間が生きて行く事に万能という訳ではない。 医学ができることは、ごくごく一部なのだ。
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S490.154-チユ-2519 2019年には新潟在住の神経難病患者さんがスイスで医師幇助自死を遂げ、 今年は京都在住のALS患者さんの嘱託殺人容疑で医師2名が逮捕されるという事件が起きました。 さまざまな議論がある領域ですが、医療関係者は避けて通ることができません。 論点を...
S490.154-チユ-2519 2019年には新潟在住の神経難病患者さんがスイスで医師幇助自死を遂げ、 今年は京都在住のALS患者さんの嘱託殺人容疑で医師2名が逮捕されるという事件が起きました。 さまざまな議論がある領域ですが、医療関係者は避けて通ることができません。 論点を的確に理解するために、世界の現状を「最も正確に」伝えてくれる一冊です。
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人間にとって死は遠い未来ではなくもしかしたら目の前にあるものかもしれない。 それをしっかりと想像出来たならば人はどんな生き方を選べるだろうか。 人は死ぬまで生きている。 だから今日もめいっぱい生きていこう。
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レベッカ・ドレッサー氏のリビングウィル批判にははっとさせられた。私がいつも病院で感じる違和感はこれだと確信した。
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安楽死・尊厳死の現在 最終段階の医療と自己決定。松田純先生の著書。安楽死・尊厳死は認められたほうがいいと思うけれど、安楽死・尊厳死の名の下に本当は安楽死・尊厳死を希望していない人、精神疾患や認知症の人まで安楽死・尊厳死させられるようなことは絶対にないようにしないと。精神疾患や認知...
安楽死・尊厳死の現在 最終段階の医療と自己決定。松田純先生の著書。安楽死・尊厳死は認められたほうがいいと思うけれど、安楽死・尊厳死の名の下に本当は安楽死・尊厳死を希望していない人、精神疾患や認知症の人まで安楽死・尊厳死させられるようなことは絶対にないようにしないと。精神疾患や認知症の人の人権がしっかりと守られる社会でないといけない。
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漠然としたイメージのみで考えていた、安楽死・尊厳死。それに対して、実際に実施している国々の現状と取り組み、課題を記した本書。 事例として、オランダでは厳格な法の運用を心掛けている事が紹介され、それでも「すべり坂(なし崩し的な運用)」への懸念・不安が付きまとうという。本書でも...
漠然としたイメージのみで考えていた、安楽死・尊厳死。それに対して、実際に実施している国々の現状と取り組み、課題を記した本書。 事例として、オランダでは厳格な法の運用を心掛けている事が紹介され、それでも「すべり坂(なし崩し的な運用)」への懸念・不安が付きまとうという。本書でも述べられているが、確かに論理的に突き詰めていけば、どこまでが自発的安楽死で非自発的安楽死でないのか。厳格・截然と分けようとしても、分けられるモノでは無いだろう。例え、精神的に死にたいと思っていても、肉体的・本能的にある生存欲求をどうするか? このように考えさせられた本書。しかし、漠然としたイメージで語るよりも、良い知識を仕入れられたように思う。
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オランダでは年間6千人を超え、世界各国も続く安楽死。その実態から、日本の尊厳死、認知症、自己決定権の問題など今の全貌を記す
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終末期の医療に興味を持ちだしたのは、もちろん両親のことがあったからである。父が入院して1年半。次第に意識はなくなっていく。入院当初、米寿を迎える父に対して、幼い子どもに接するかのように対応していた看護師に違和感があった。が、そのうちに慣れてしまった。自分でできることが次第に減って...
終末期の医療に興味を持ちだしたのは、もちろん両親のことがあったからである。父が入院して1年半。次第に意識はなくなっていく。入院当初、米寿を迎える父に対して、幼い子どもに接するかのように対応していた看護師に違和感があった。が、そのうちに慣れてしまった。自分でできることが次第に減っていく中で、こうして人は乳幼児のような状態にもどりながら死んでいくのかと思うこともある。けれど、やはり90年近く生きてきた人間に対して、それ相応のことを世の中に残してきた人間に対して、敬意をはらうべきだろうと思う。母の方が長生きしてくれるかと思っていたが、入院して2ヶ月、あっという間にこの世を去ってしまった。結局何が原因かはわからない。いろいろなことが絡み合ったのだろう。もともとペースメーカーに生かされていた。胆石があって、そのためか腸閉塞を起こし、激しくもどすことがあった。腎不全にもなり、尿毒症の症状があり、むかつきが続いた。人工透析が必要と、転院を余儀なくされた。身体中に管をつながれ、その管を抜くからと手を縛られ、すべての治療をやめてもらうべきではないかとも思えた。しかしそれでも、少しずつ回復する兆しはあった。リハビリをしてもらっている様子を見ていると希望がわいてきた。そんな折、胆石の具合が悪いと、また別の病院に移された。そして、ほどなく亡くなってしまった。どうしてやればよかったのか。決して「めでたいご臨終」とはいかなかった。人は必ず死ぬ(たぶん)。だから古くから人の死に方については議論がなされてきたのだろう。本書を読んで、安楽死の問題が優生思想などとどのように関わっているかも知ることができた。この問題に対する視野が少し広がったように思う。父の死に向けて、一体何ができるのか。とりあえずは、もっと気軽に相談できる場があれば良いと思う。これだけ情報が飛び交っているのに、母の死に際しては、医師に言われるがままで、第三者の意見を聞くこともできなかったから。
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ほかの国がどのような状況にあるのか。また、関連の思想についてもざらっと触ることが出来た。情報量が多い。
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