下町やぶさか診療所 の商品レビュー
図書館で呼ばれちゃったのよ。 なんかねぇ、人情ほっこり系という訳ではなかったわね。 胸が痛いお話も多くて。 いや人情ものではあるのよ。 なんかこう妙にリアルで。 ほっこりには簡単に落ち着かせないよって感じで。 でもね、続編出たらまた読むと思う。 やぶさか先生と麻世ちゃんのコンビも...
図書館で呼ばれちゃったのよ。 なんかねぇ、人情ほっこり系という訳ではなかったわね。 胸が痛いお話も多くて。 いや人情ものではあるのよ。 なんかこう妙にリアルで。 ほっこりには簡単に落ち着かせないよって感じで。 でもね、続編出たらまた読むと思う。 やぶさか先生と麻世ちゃんのコンビもなんだか良いし。 色々その後どうなったのかも知りたいし。 ねぇ、これ続編ないの?ねぇねぇ。 …って書いたあとに調べたらあった笑
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2024.8.21 読了。 浅草にある下町の診療所で医師をする真野麟太郎はひょんなことから家に帰れない美しい高校生・麻世を預かることになる。7章で綴られる暖かくも少し切ない物語。 正確には☆3.5 すごく難しい専門用語などは出てこないが人の命の強さと儚さが優しい言葉で綴られて...
2024.8.21 読了。 浅草にある下町の診療所で医師をする真野麟太郎はひょんなことから家に帰れない美しい高校生・麻世を預かることになる。7章で綴られる暖かくも少し切ない物語。 正確には☆3.5 すごく難しい専門用語などは出てこないが人の命の強さと儚さが優しい言葉で綴られていた。麟太郎を含め人々の感情が揺れ動き白黒ハッキリできないところが人間味溢れていて良かった。 2章目の「二人三脚」は特に現代の老老介護の問題に焦点をあてしんみりした終わり方だった。 生きていくことは苦しいことがたくさんあるが小さな他人の言葉や手当てで頑張ろうとなんとかギリギリ思える描き方が好きだった。 小説の実写化は個人的にあまり好きではないが真野先生は西田敏行さんが演じてくれたら合いそうだな、などと思った。
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池永陽さんの作品を読んだのは、本書『下町やぶさか診療所』が初めてです。 いつも立ち寄る本屋さんの文庫コーナーで手に取った一冊で、裏面のあらすじ 虐待、認知症、癌など、診療所に持ち込まれる病気や患者の問題に、真摯に向き合う医師と型破りな女子高生が織りなす切なくて温かい下町物語。...
池永陽さんの作品を読んだのは、本書『下町やぶさか診療所』が初めてです。 いつも立ち寄る本屋さんの文庫コーナーで手に取った一冊で、裏面のあらすじ 虐待、認知症、癌など、診療所に持ち込まれる病気や患者の問題に、真摯に向き合う医師と型破りな女子高生が織りなす切なくて温かい下町物語。 に惹かれ、そのまま手に持ってレジに向かいました。 さて、本書は東京浅草の診療所を舞台に、主人公である医師・真野麟太郎をはじめ、心に大きな傷を負って診療所を訪れ、同居人となる元ヤンキーの(アイドル並みに可愛い)女子高生・麻世、麟太郎の息子で(麻世に惚れる)大学病院の医師・潤一、診療所のすぐ隣の店「田園」のオーナーで麟太郎のマドンナ的存在・夏希など、登場人物が非常に魅力的なところがいいですね。 また、7章で構成されている、それぞれの物語も読みごたえがありました。 とりわけ、第2章「二人三脚」は、認知症を患った妻を一人で介護している年老いた夫の老々介護を題材とした作品で、最終的に哀しい結末を迎えることにはなりますが、そのなかでも夫婦の愛を見事に描き出している、ミステリー的要素もありの「傑作」だと思いました。 と、本書は非常に面白い作品であるのは間違いないのですが(現時点で第4弾まで出版されているのがその証拠ですね)、評価は☆3となりました。 その原因を一言で言えば、(第2章を除いて)各章の終わり方がちょっと私には合わなかったということです。 うまく説明するのは難しいのですが、尻切れトンボ感を拭えなかったとでも言いましょうか。 ラストはもう少し丁寧に描いてほしいな、という気持ちで読み終えていたのはとても残念でした。 好みの問題であり、仕方ありませんね。 最後に少しケチをつけるような事を書きましたが、物語として非常に楽しめましたし、麻世がどのように立ち直るのか、潤一の想いは成就するのか等が気になりますので、シリーズ第2弾も読むことになりそうです。
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大先生をおお先生と読むんだね、2の後に読み直す。恋煩いで診療所に来るとか、こんな先生いたら良いだろうなーとしみじみ思う。風鈴屋のお喋りで挑発する江戸っ子、水道屋が本当の癌で驚くとか、看取る大先生の生き様。麻世を住まわせる、住まわせる迄のやり取りが実直で好きだ。
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この物語のすごいところは、 目に触れたくないものを、 きっちりと描くところ。 生と死を見つめる感動の物語。 厳かで尊く、迷いながらも清廉に生きる医師。 そんな風にも描くことができると思うが、 このやぶさか先生は大酒をくらうし、 食堂のママに首ったけの人間臭い医師だ。 そして性の問...
この物語のすごいところは、 目に触れたくないものを、 きっちりと描くところ。 生と死を見つめる感動の物語。 厳かで尊く、迷いながらも清廉に生きる医師。 そんな風にも描くことができると思うが、 このやぶさか先生は大酒をくらうし、 食堂のママに首ったけの人間臭い医師だ。 そして性の問題にも触れる。 生きることは死ぬことであると同じように、 生きる上で性は避けて通れない。 愚かでみっともなく、無様で業深い性が描かれる。 生と死と性がある物語はなかなか無い。
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東京浅草。診療所の医師・真野麟太郎は、大先生と呼ばれ近所の人々に慕われている。ある日、手首を切った女子高生・麻世が治療にやってくる。虐待、認知症、癌など、診療所に持ち込まれる病気や患者の問題に、真摯に向き合う医師と型破りな女子高生が織りなす切なくて温かい下町物語。(e-honより...
東京浅草。診療所の医師・真野麟太郎は、大先生と呼ばれ近所の人々に慕われている。ある日、手首を切った女子高生・麻世が治療にやってくる。虐待、認知症、癌など、診療所に持ち込まれる病気や患者の問題に、真摯に向き合う医師と型破りな女子高生が織りなす切なくて温かい下町物語。(e-honより)
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医療現場ではあるあるの老老介護などのテーマだけでなく、毒親問題も出てくるこの小説。麻世にはもう毒親と縁を切り麟太郎先生の元で自分の過去を癒しながら新しく看護師としてやり直してもらいたい。性的虐待は最も踏み込みにくい問題だけに、そこに手を差し伸べられる麟太郎先生の素晴らしい生き方に...
医療現場ではあるあるの老老介護などのテーマだけでなく、毒親問題も出てくるこの小説。麻世にはもう毒親と縁を切り麟太郎先生の元で自分の過去を癒しながら新しく看護師としてやり直してもらいたい。性的虐待は最も踏み込みにくい問題だけに、そこに手を差し伸べられる麟太郎先生の素晴らしい生き方に共感する。麟太郎医師は病気を治すだけでなく人の人生も立て直すすごい医師で、こういう人が里親とかになって、虐待で苦しんでる子どもの味方になってほしい。
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麻世の心の傷や認知症など、テーマとしてはとても辛く重い話しだと思う。良い話しで片付けられるものではないが、麟太郎のお節介や人に向き合う姿勢に、こういうのもありなのかなともう思う。さらさらと一気に読みました。
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浅草の診療所の医師、麟太郎はいつもちょっとしたお節介をしながら、町の人たちと触れ合っている。 大きな傷を負って居場所のない女子高生、認知症の妻を支える老老介護、植物状態の夫を見守る先の見えない入院、そして癌。 一つ一つのテーマはかなり重いのだが、麟太郎と下町の人々の関わりが温かく...
浅草の診療所の医師、麟太郎はいつもちょっとしたお節介をしながら、町の人たちと触れ合っている。 大きな傷を負って居場所のない女子高生、認知症の妻を支える老老介護、植物状態の夫を見守る先の見えない入院、そして癌。 一つ一つのテーマはかなり重いのだが、麟太郎と下町の人々の関わりが温かく描かれていて、読みやすかった。
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浅草の町医者を舞台に繰り広げられる物語はどれもシビアなものばかりであるにもかかわらず、単に挫けるのではなく自分のできる範囲でもがく人々と、何とか力になりたいと腐心する麟太郎先生の優しさが心に染みる。 あまりに不器用な突っ張り方と、意外と素直な一面のギャップを持つ麻世がこの先どう成...
浅草の町医者を舞台に繰り広げられる物語はどれもシビアなものばかりであるにもかかわらず、単に挫けるのではなく自分のできる範囲でもがく人々と、何とか力になりたいと腐心する麟太郎先生の優しさが心に染みる。 あまりに不器用な突っ張り方と、意外と素直な一面のギャップを持つ麻世がこの先どう成長するか、親のような気持ちで見守りたいと思います。
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