嘘と魔法(上) の商品レビュー
イタリアの何か良い作家いないかなと探す一環で手に取ったが、読めども読めども遅々として(目が)進まないこと山の如し。って事で最初の75ページで断念します。もっと大きくなったらまた来ます。
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全くもってこの人は凄まじい。この人に書かせるイタリア人の人間臭さとは、もう、ここに住む人達だけが別の人種で別世界の生き物として、培養されてるような錯覚におちいる。出てくる人物は少なく、特に事件もなく、ただこうやって生きてきた、それだけ。しかし重くしんどい。重りをずんずん載せられて...
全くもってこの人は凄まじい。この人に書かせるイタリア人の人間臭さとは、もう、ここに住む人達だけが別の人種で別世界の生き物として、培養されてるような錯覚におちいる。出てくる人物は少なく、特に事件もなく、ただこうやって生きてきた、それだけ。しかし重くしんどい。重りをずんずん載せられていくかのように、人の情念の深さが掘り下げられて描写されてゆく。それが「愛のコリーダ」みたくエロでもなんでもなく、ただただ深い所まで人間という生き物を掘り続けていく、農作業のような、ただただ圧倒されて疲れた。稲刈りは三キロ位痩せる。
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