薩長同盟論 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
7年位前に文久の改革なる言葉を知る 知ってるつもりの歴史が変わっている 改めてきちんとした学者さんの本を 見ると。ワクワクが止まらない 久光は立場が良くないのに果断に 中央政界へ飛び込み大成功をした ナニ、勝ちすぎていないが十分な 成功者だと思う 薩長同盟も小松・木戸覚書だと先生は 言うが、実際同盟に等しい働きをした あの時期の長州に肩入れして無事に生き 延びる嗅覚は褒めたげる (´・ω・`)
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まず「読みにくい」というのが率直な感想。一般向けの書籍という扱いのためか注がなく、史料の直接引用も少なく、それでいて地の文で史料の内容を引き写しながら微に入り細を穿つ叙述をするので、全体の流れが理解しにくい(途中いつ何の話なのかわからなくなり、確認のために何度も年表や通史や先行...
まず「読みにくい」というのが率直な感想。一般向けの書籍という扱いのためか注がなく、史料の直接引用も少なく、それでいて地の文で史料の内容を引き写しながら微に入り細を穿つ叙述をするので、全体の流れが理解しにくい(途中いつ何の話なのかわからなくなり、確認のために何度も年表や通史や先行研究を参照するはめに)。 「薩長同盟」の評価については、最近主流の「軍事同盟・攻守同盟ではない」説の系譜を引き、下関の「西郷すっぽかし」問題や盟約締結前後における坂本龍馬の動向などの通説・俗説の否定は説得力があるが、他方、木戸孝允の上京の前提となった黒田清隆の長州「派遣」を黒田の「独断専行」とし、薩長盟約の偶然性を強調する見解は、事が重大なだけにより精緻な検証が必要に思われる。いずれにせよ、薩長同盟問題に関してはそろそろ従来の「過大評価」をあげつらうだけで良しとせず、それではどういう経緯で「神話」が形成され人口に膾炙したのか、維新後の「薩長同盟の語り」の創出・伝播過程を本格的に検討することが求められよう。
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