おとぎカンパニー の商品レビュー

田丸雅智(著者)

2020/02/23

　おなじみな童話をベースにしたショートショート集。心温まる話あり、怖い話あり、とんち話あり。個人的には「見えないラケット」と「靴屋の悲劇」がある意味怖い話だった。
お気に入りは
「同期で一番」(共感要素多くて好き)
「豆の木マンション」(ジャックがどこまでもいい奴)
「つまみの家」(飯テロだったのがまさかの……)
「ハーメルン科」(葦田くんに幸あれ)
「夕陽売りの少女」(最後にこれは素敵か)

2020/02/19

誰でも知っている『白雪姫』や『ヘンゼルとグレーテル』などの童話を、現代を舞台に、ちょっと一ひねりして展開するお話たち。
20ページ位で1つのお話なので、サクサクっと読める。
心温かくなるものから、ちょっと背筋が寒～くなるものまでバラエティーに富んでいる。

「鏡よ鏡、同期で一番仕事ができるのは、だぁれ？」
それまで自分の名前を答えてくれていた鏡が、ある日ミスばかりする同期女性の名前を答えた。そんなはずはない！と嫉妬から相手を陥れることに。その行く先は…。

会社の先輩に連れて行ってもらったとある場末の食べ物屋。
注文もしないのに、自分の好みの食べ物がどんどん提供される。その支払いはすべて先輩持ち。頻繁に一緒にその店に通ううちに、「おまえって、全然太んないよな」と先輩はブチ切れて…。

日本昔ばなし編もあるようなので、読んでみたい。

2020/01/14

白雪姫、裸の王様、ラプンツェル、金の斧、赤ずきん、人魚姫、ジャックと豆の木など14編の御伽噺をもとにしたシュールで、ファンタスティックで、心温まり、しみじみとしたショートショート集。元の話を非常に上手に換骨奪胎した読ませる物語集だ。本当に上手い。うーん、結構どの話も好きだなあ。「靴屋の悲劇」だけは、ちょっと分かりにくい。

2019/07/09

「鏡よ鏡、同期で一番仕事ができるのは、だぁれ？」
新人ＯＬが資料室で見つけたのは返事が返ってくる秘密の鏡だった―同期で一番（白雪姫）―
お伽噺を現代風にアレンジした、ちょっとブラックで不思議なショートショートの世界。

装丁が可愛らしかった。
元々お伽噺は残酷なものも多いので、まあそんな感じだろう、と。

2019/06/17

タイトルと装丁で手に取った本。

おとぎカンパニーって響きがステキだなって思います。

童話モチーフのショートショートで読みやすく、気づいたら読了していました。

個人的には「つまみの家」が好きでした。
ショートショートはブラックユーモアが好みのようです。

元の童話も改めて読んでみたらもっと面白いかもしれないと
思いました。(これから時間を見つけて読みます。)

2019/05/15

童話を現代的に、ブラックに、ハードボイルドに、ファンタジーにアレンジした作品。読みやすいかな。大沢の耳、教務課の女神、豆の木マンションがお気に入り。まだまだ続編いけるシリーズでは。

2019/04/20

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新人OLが会社で見つけた不思議な鏡。こっそり訪れ、「鏡よ鏡、同期で一番仕事ができるのは、だぁれ?」と話しかけると……。
誰もが読んだことのあるグリム童話を、現代ショートショートの名手が、独自の視点で大胆アレンジ!
「赤ずきん」、「ヘンゼルとグレーテル」、「小人と靴屋」、「ジャックと豆の木」など、著者初の全編書下ろし14編!
1話5分であなたをユーモア溢れる夢の世界に誘う、珠玉のショートショート集!
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まさに大胆アレンジではあるが、元の物語の姿は失われておらず、程よくブラックで愉しめる。大人向けの童話、といった趣の一冊である。

2019/03/30

洋物童話をモチーフにしたショート集。
どれもエッセンスが効いていて、ほっこりしたり、ぞわっとしたり、凄く面白い！

ジャックと豆の木、金の斧、白雪姫モチーフの話が好みかな。

カバーや扉絵のイラストも可愛くて装丁も凝ってる。プレゼントにも良さそう。

2019/02/27

誰もが知っているおとぎ話をモチーフにしたショートショート集。どれもユーモアが効いていて楽しめます。
お気に入りは「つまみの家」。ホラー好きとしてはやはりこういうブラックな作品が大好きです。つまみの家……すごく行ってみたいような気もするのですが。食べ過ぎないようにして（笑）。
「靴屋の悲劇」もいいなあ。いったいどうなるのか気になっていたら、まさかのこのオチ！　何がしたかったのでしょうね。

2019/02/20

ショート作品。リズムもよく評判通り。
童話モチーフなので、「本来のお話の結末」が頭をよぎってしまいながらも、どんな内容にアレンジされているのかと期待し一つ一つの話を読んでいくうち、すぐに読み終えてしまった。
最終話の夕陽売りの少女(マッチ売りの少女)が心穏やかに気持ちよく読めたお話。