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大政翼賛会のメディアミックス の商品レビュー

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2023/06/21
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映画評論家の山田和夫は戦後の日本の実写映画やアニメが第二次大戦後のアメリカの戦争政策により「右傾化」「タカ派」の作品を輩出して来た事を喝破したが https://booklog.jp/item/1/B000J73HIQ これと共に大変参考になる。 本書は主に戦前戦中の事柄を扱っているが、正に現代日本も似た様な様相を呈している事に注意が必要だろう。 「ゼロ戦はやと」(1964年)に始まり「鬼滅の刃」まで延々と作り続けられる「好戦的タカ派アニメ」 これ等はマスメディア、漫画、アニメ、プラモデル、ノベライズ、電子ゲーム、劇場版アニメ、実写映画、とメディアミックスが行われ、遂に幼い女児向けのお人形さんにまで「旭日旗のピアス」を付けた物が流通するに至った。(そして実はその中心には学校教育がある。) ドイツ等欧州ではハーケンクロイツを付けた玩具の流通を禁じているのとは対照的だ。 https://booklog.jp/item/1/B08XRK468B?perpage=10&rating=0&is_read_more=1&sort=2 繰り返すが、本書で述べられている事は決して過去の事では無く「新しい戦前」を作り出す為に今正に再び行われている事である。

Posted byブクログ