1,800円以上の注文で送料無料

たとえば、君という裏切り の商品レビュー

3.9

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/04/26

読みやすかったし、面白かった。なるほどこのパターンかと思わせておきながら、最後にさらにひとひねり。読み終わってから表紙を見るとまったく別の印象に。

Posted byブクログ

2019/04/14

+++ 病に冒されたベストセラー作家に最期のインタビューをするライター、アルバイト先に現れる女子大生に恋をした大学生、公園で出会ったお姉さんから遠い国のお話を聞くのを楽しみにしている少女―彼らが好きになってしまった“あの人”はいつも自分ではない“誰か”を想っていた。三つの物語は時...

+++ 病に冒されたベストセラー作家に最期のインタビューをするライター、アルバイト先に現れる女子大生に恋をした大学生、公園で出会ったお姉さんから遠い国のお話を聞くのを楽しみにしている少女―彼らが好きになってしまった“あの人”はいつも自分ではない“誰か”を想っていた。三つの物語は時を越え、“ある人”の深い愛に結実する。あまりに切なく、震える純愛ミステリー! +++ 読み始めは、ごく普通の短編集の印象である。だが、いくつかの物語を読んでいくうちに、隠されたからくりに気づかされる。それからは、いま読んでいるのは「いつの」「だれの」物語で、「どこに」「だれに」つながるのだろうと考えながら読むことになる。そして、どれもが予想をはるかに超えた展開で、思いの深さに驚愕する。初めから時系列に並んでいれば、なんということもない流れなのかもしれないが、人間の思い込みというのは不思議なもので、真実を目の前にしても、なかなか脳内で切り替えがなかなかできずにうろたえる。それも含めて、いやそれだからこそ右往左往を愉しませてもらった一冊である。

Posted byブクログ

2019/03/22

最初は短編小説を読んでる感覚でした。 読み続けるうちに、「あれっ、この名前って」とページを何度か戻して読んでました。 今まで読んだ作品とは、明らかに違う種類でした。 別の作品も是非読んでみたい作家さんです。

Posted byブクログ

2019/03/20

人の心は分かりにくい。言葉でキチンと伝えられたとしても、それが本当のことだとは限らない。相手を騙そうと思って嘘をついているかもしれないし、気を使って本音を隠しているのかもしれない。たまに本音をズケズケと言う人に出会うことがあるが、果たしてそれがすべて本音かというと微妙だろう。もし...

人の心は分かりにくい。言葉でキチンと伝えられたとしても、それが本当のことだとは限らない。相手を騙そうと思って嘘をついているかもしれないし、気を使って本音を隠しているのかもしれない。たまに本音をズケズケと言う人に出会うことがあるが、果たしてそれがすべて本音かというと微妙だろう。もしかしたら、弱い自分をガードするために虚栄を張っているかもしれないからだ。 さてそうなると信じられるのは自分だけということになるが、実は自分が一番自分を裏切っているかもしれない。いや、自分の気持ちや感情を抑えたり蓋をしたりすることで、自分にダメージが来ないようにしているのかもしれないのだ。そう考えると、自分を裏切ることは案外悪いことではないのかもしれないし、誰かに裏切られることもまた、自分のことを大切に思ってくれていることの裏返しなのかもしれないと思える。 佐藤青南さんが、栗俣力也さんの原案を元に書いた「たとえば、君という裏切り (祥伝社文庫)」という物語は、人を愛することの素晴らしさと怖さを感じさせてくれる一冊だ。 第一話 ライターの早田は、病のために筆を折るというベストセラー作家の鴨志田にインタビューを依頼される。彼女は自分の過去について淡々と語っていくが、あまりにも謎の多いその人生に早田は徐々に疑問を持ちはじめる。 第二話 望月はファミリーレストランでアルバイトをする大学生。アルバイト先に現れる女子大生の小堀に恋をしたが、恋愛経験の少ない望月はなかなか前に踏み出せない。そんな望月を同級生の立花が励まし、徐々に望月は小堀との距離を詰めていく。 第三話 和津は小学校3年生の女の子。公園で知り合った上級生の袴田さんから秘密の物語を聞かせてもらうことで、今まで持てなかった勇気と正義感を持つようになる。クラスでいじめられていた下田さんを助け、二人で袴田さんの話を聞くようになるが、そこに和津のお兄ちゃんが入ってきてしまう。 三つの物語はそれぞれに胸が痛くなるような切ないラブストーリーだが、それぞれの物語が時空を越えてひとつになると、そこにはさらに深い愛情が隠されていたことに気がつく。 佐藤青南さんと栗俣力也さんとのコンビは、先日ご紹介した「たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に (祥伝社文庫)」と同じだ。物語の原案を栗俣力也さんが練り、作家の佐藤青南さんが内容を膨らませて小説にした作品だ。栗俣さんは数多くのヒット作を作り「仕掛け番長」の異名を持つ名物書店員だけに、こういう物語を読みたいという読者の気持ちを良く分かっている。 この物語も前作に続いて一気読みしてしまったが、二転三転するミステリー要素はこちらの方に軍配があがるだろう。こうなるかもしれないなという予想を、さらに何回もひっくり返してくれる意外な展開がすばらしい。ぜひ読んでいただきたい一冊だ。

Posted byブクログ

2019/01/30

高名な覆面作家からインタビューの依頼をされた。自分をインタビューして欲しいという。果たして覆面作家の目的とは?

Posted byブクログ

2019/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

たぶん出会わなければよかった嘘つきな君にも読んでいたので話が繋がっているんだろうなと思って読んでしまった。 でも結末は驚きました

Posted byブクログ

2019/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あー、全部繋がる話なのかなと想像していたら、その通りの短編集だった。 2つめの話は大した盛り上がりもないまま終わっていったが、つなぎとしての物語だけでなく、これ単体での面白さももう少し欲しいところ。ただ、名前や入れ替わりといった設定はこちらの想像のちょっと上を行っていた。 印象に残る短編集だ。

Posted byブクログ

2019/01/02

途中までは物語の脈絡がつかめず、何を言いたいのだろう・・・私には読解力がないのかななんて思いながら読んでいました。 しかし、全て計算された最後にトリハダでした。 とにかく面白い。そういうことなのね。はぁ〜!!!ってなります。 最後の最後までお楽しみに!

Posted byブクログ