フランスの天才学者が教える脳の秘密 の商品レビュー
博多駅の丸善で手にした一冊。フランスでは有名な方のようで、TVにもよく出演しているようだ。脳科学的な細かいデータを論じることはないが、どちらかというと心理学的な実験結果を踏まえて、思い込みという縛りを解き放ち、自由に脳を使えるようにしろと言っているように聞こえる。そのためには、...
博多駅の丸善で手にした一冊。フランスでは有名な方のようで、TVにもよく出演しているようだ。脳科学的な細かいデータを論じることはないが、どちらかというと心理学的な実験結果を踏まえて、思い込みという縛りを解き放ち、自由に脳を使えるようにしろと言っているように聞こえる。そのためには、「新しいことに対する情熱と探求心を持ちなさい」と言っていると思う。 人間性を担っていると思われている脳。その心理学的アプローチとして4つの実験結果を用いている。 1.ソロモン・アッシュの同調実験 ・・・人間は真実よりも同調を好む 2.ミルグラムの電気ショック実験 ・・・人間が権力者に命じられたという口実のもと、服従者となり人間性に 反した行動をとるという証明 3.スタンフォードの監獄実験 ・・・特定の社会構造がルシファー効果を生み出すということ 4.ローソク問題 ・・・保有している機能に思考が固定されると、他の使い道を考えられないこと つまり、人の思考や考えというのは意外ともろく、自分が思っているほど意識に左右されてはおらず、逆に環境に簡単に影響を受けてしまうということ。そうであれば、逆にこれを利用して、自分の思い込みやバイアスを上手に取り除くことを考えたらよいだろうとなる。
Posted by
話やトピックがあっち行ったりこっち行ったりで、なかなか全体像が把握できない。というよりは一つのトピックに対しての深掘りが無いので、理解があまり深まらないと言った方が正しいと思う。 脳や神経科学に関する実験事実だけをつらつら並べて、自分の意見や研究結果は何も提示しない単なる脳の機...
話やトピックがあっち行ったりこっち行ったりで、なかなか全体像が把握できない。というよりは一つのトピックに対しての深掘りが無いので、理解があまり深まらないと言った方が正しいと思う。 脳や神経科学に関する実験事実だけをつらつら並べて、自分の意見や研究結果は何も提示しない単なる脳の機能を紹介する本に成り下がっています。 著者が学者でなく、ジャーナリストであったとしてもどうにも中途半端な本です。この本ではなくても良い類書はたくさんあるので本書はオススメしません。
Posted by
- 1