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NEXT GENERATION BANK 次世代銀行は世界をこう変える の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2021/01/24

先進的な金融システムには縁がない地方の金融機関職員が読んだ感想です。 話のネタにはなりそうです。将来の金融に興味がある方や、金融の経営に携わる方と話すときに盛り上がりそうな内容です。 日々、金融に携わっているものの、私にとっては遠い未来の話のような、現実味のない話に感じました...

先進的な金融システムには縁がない地方の金融機関職員が読んだ感想です。 話のネタにはなりそうです。将来の金融に興味がある方や、金融の経営に携わる方と話すときに盛り上がりそうな内容です。 日々、金融に携わっているものの、私にとっては遠い未来の話のような、現実味のない話に感じました。金融に大きい影響力を持つ人達はこんな事を考えているのかなあ、進んでいる所はすごいなあ、と思うような内容です。 ただ、日本では、変化に対しては既得権益が働き、大きな流れは変わらないにしろ、ゆっくり変化していくと思っています。その中で、地方金融機関は徐々に小さくなるパイに群がり、生き繋ぐしかないのでしょうね。 私としては、流れに身を任せるしかなく、来たる地域金融機関が廃れる日に備えて、家族を守り、生き抜くために、日々自己研鑽を励んでいかねばならないと改めて感じました。

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2019/05/11

とても読み応えがある雑誌です。そして雑誌というのはこういう形をとっていくのが今後のビジネスモデルなんだろうなというかっこよく、そして中身もとても濃い一冊でした。Fintechってなんだろうとか、古い印象しかなかった銀行という業態がこの後どうなっていくんだろうとか、銀行の民主化って...

とても読み応えがある雑誌です。そして雑誌というのはこういう形をとっていくのが今後のビジネスモデルなんだろうなというかっこよく、そして中身もとても濃い一冊でした。Fintechってなんだろうとか、古い印象しかなかった銀行という業態がこの後どうなっていくんだろうとか、銀行の民主化ってどういうことなのかなとか、本当にいろいろなことを、ワクワクと考えさせてくれる一冊でした(2019.05.03読了)

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2019/02/23

近未来に確実に進むであろう世の中のお金にまつわるサービスの姿や、その背景にある、ものごとの考え方などが、見た目にも綺麗に整理され、紹介されている本てした。

Posted byブクログ

2019/02/08

WIREDの元編集長が作った雑誌。 去年、彼が裏渋にある独立系ブックショップSPBSで対談したイベントも聞きに行った。 奥田民生のような汚くはないがお洒落でもない無造作なおじさんだったと記憶している。 以下、本書からの引用。 ラシュコフの語る「デジタル分散主義」は、「サステ...

WIREDの元編集長が作った雑誌。 去年、彼が裏渋にある独立系ブックショップSPBSで対談したイベントも聞きに行った。 奥田民生のような汚くはないがお洒落でもない無造作なおじさんだったと記憶している。 以下、本書からの引用。 ラシュコフの語る「デジタル分散主義」は、「サステイナブルな繁栄」を目的として、企業はそれに従って「プラットフォーム上での協働」を目指し、「価値の交換」に向けて最適化されるものとなる。 ここ日本においても、自発的に「非正規雇用」を選ぶ人が増えているとも言われるが、それは必ずしも、「いわゆる起業家」を目指す「意識高い系」ばかりに固有の状況でもないはずだ。女性や高齢者、外国人の働き手が、ここ5年の間でも数百万人単位で増加しているなかにあって、日本の経済を動かす主体は、明らかに個人事業主化し、多様化し、「マイクロ化」している。人は、それぞれの個別の事情を鑑みながら、より選択的に働くようになり、企業は、ラシュコフが指摘したとおり、無数のフリーランサーが、その上で協働するプラットフォームになりつつあるように見える。 N26は世界中で無償の外貨引き出しを提供している。マスターカードを受け付けるATMであれば、実質為替レートで現金を引き出すことができる。世界で最も正確で、最も有利なレートだ。口座開設プロセスは、N26のID確認パートナー(ID-now)とのビデオチャットを通じて、約8分で完了する。パスポートやIDカードがあれば、オンラインで身元が確認される。 インターネットが第二フェーズに入ったことだ。アメリカ発の新世代ネットワークインフラとしてただひたすら世界中に増殖していく段階を終えて、エリアや都市、あるいは文化圏ごとに、自らの姿を適応させ進化する段階。 カトリック神学にも多大な影響を与えたアリストテレスは、「エウダイモニア」という言葉で「善き生」を説いた。それはもちろん、欲しいものを購入したら得られる「効用」のような短期的なものではなく、人生の長きに渡って感得できるような生涯の「幸せ」のことだ。(略) では現代において潜在的に人びとが求める理想とはなにか?例えばそれは、誰もが「移動の自由」を享受できる世界であるとは言えないか。誰に束縛されるわけでもなく自分のいるべき場所を決定できる自由。(略) 現在は好都合なことに、移動を支えるテクノロジーもスマートフォンを筆頭に続々と登場している。 新たなビジネスチャンスは、そのような「定動生活」を支援するような広域にわたるニッチの発見にある。明らかにそのひとつがマネーアプリだ。ディストリビューティズムが掲げる誰もが自立できる資源を持ち合わせた社会を思い返せば、そのような移動人たちの先駆者たちはおそらくー農地に留まることで自活する「独立自営農民」という言葉にならえばー手に職をもつことで自活する「独立自営職人」とでも呼ばれるべき人びとだろう。 現代的なイメージとしては、プログラマーや料理人、会計士といったあたりが思い浮かぶところだが、そのような人たちが移動を前提に生計を立てられるネットワーク上の組織や団体、ならびにそうした組織/団体を支援するサービスがまずは求められる。加えて、独立自営職人には「自衛」も大事であることを忘れてはいけない。大企業の勤め人と異なり自らの手で自らを守る必要に迫られることは多い。その支援も「移動の自由」の実現にあたっては重要である。 実はこうしたサービス開発の一端は、コワーキングスペースの提供事業などですでに見られる。都市の空きスペースを中心に、所属の異なる複数の人びとが入れ代わり利用できるワーキングスペース。そうしたニッチを支援するサービス群。 もちろんこうしたサービスのなかには新たなネットワーク独占を得る企業も出てくることだろう。しかもそれは、スペースの時間的切り売りという点で不動産事業と関わるものである。その意味では、次なるITは、ラシュコフが断罪した「金融資本主義」に毒されたITに準じれば、「不動産資本主義」に侵食されたITになるのかもしれない。けれども、それらの存在によって自立分散的な生活が少しずつ支援されることもまた確かなことだ。 添付:表ひとつ

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2019/01/26

頂き物。社会的な意味の銀行の次のステップ、世界の他の場所と比べながらと、特に興味のあるエリアではなかった。

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2018/12/21

『WIRED』日本版の前編集長である若林恵氏の責任編集による本冊は、銀行、そして次の金融サービスがどう変化していくのかを、業界内外の有識者たちのインタビューと分かりやすいビジュアルでまとめたムック本であり、非常に面白い。 本書で扱われる最大のテーマはオープンバンキングの潮流であ...

『WIRED』日本版の前編集長である若林恵氏の責任編集による本冊は、銀行、そして次の金融サービスがどう変化していくのかを、業界内外の有識者たちのインタビューと分かりやすいビジュアルでまとめたムック本であり、非常に面白い。 本書で扱われる最大のテーマはオープンバンキングの潮流である。GDPR(一般データ保護規則)の影に隠れがちであるが、欧州で2018年1月より施工されたPSD2(EU決済サービス指令)がもたらすインパクトは極めて重大である。現在の銀行が半ば市場支配的に保有する決済・送金等のインフラを、金融サービスに取り組むスタートアップを始めたとした様々な企業や個々のユーザに対して開放し、その扱いを無差別的にせよ、という点で、この規制は、かつて通信業界で発生した設備競争のための自由化と、通信キャリアの土管化を想起せざるを得ない。 本書の白眉は、tofubeatsによる「ぼくはクレジットカードが欲しかった」。クレジットカード1枚で自らの音楽活動の自由を獲得できた彼の寄稿は、中々見えにくい日本におけるファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)の重要性を可視化させてくれる点で気づきが多かった。

Posted byブクログ