写真を読む夜 の商品レビュー
もう少し「深読み」した議論が読めるかと期待していたが,「なんで写真をとる(ようになった)のか」「なぜ撮るのか」といった割とルーツやフィロソフィーにまつわる疑問を中心に,丁寧な聞書きをまとめた本.Webの作家インタビューなんかと被るような内容もあるかもしれないが,著者のブレない問い...
もう少し「深読み」した議論が読めるかと期待していたが,「なんで写真をとる(ようになった)のか」「なぜ撮るのか」といった割とルーツやフィロソフィーにまつわる疑問を中心に,丁寧な聞書きをまとめた本.Webの作家インタビューなんかと被るような内容もあるかもしれないが,著者のブレない問いに対して,まったく違うレスポンスをまとめ読みできるのが面白かった.各人の言語化レベルを並べてみる面白さ. 小瀬村真美の回がいちばん面白かった.やはりただののの感覚ではない,個人的な枠組みを超えたアートを志向しているという点で.もちろんそうでない写真も面白いのだけれど.
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90年代以降の写真家のインタビュー集。タイトルと同名のイベントがあったらしい。ひとりひとりの写真点数が少なく、言葉で補足もされておらず写真家の全体像がはっきりした輪郭を描けない。写真家のことばも、ことばにはできない、という発言が多く。現代美術畑でどうやっていくのか不可解。 ヒロミ...
90年代以降の写真家のインタビュー集。タイトルと同名のイベントがあったらしい。ひとりひとりの写真点数が少なく、言葉で補足もされておらず写真家の全体像がはっきりした輪郭を描けない。写真家のことばも、ことばにはできない、という発言が多く。現代美術畑でどうやっていくのか不可解。 ヒロミックスが「歴史」になっているという事実が衝撃的だった。
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写真集を見ていると、なんだか感情揺さぶられることがあり、美しい、綺麗なのになんだか切なくなる気がしていたのですが、何故なのか何となくわかった気がします。エモい写真というより写真だからエモい、かもう既に過去だからエモいのかもしれない。。 写真集を読みつつ、撮った本人のインタビューも...
写真集を見ていると、なんだか感情揺さぶられることがあり、美しい、綺麗なのになんだか切なくなる気がしていたのですが、何故なのか何となくわかった気がします。エモい写真というより写真だからエモい、かもう既に過去だからエモいのかもしれない。。 写真集を読みつつ、撮った本人のインタビューも読みつつ、1枚に対して色んな見方というか、色んな方面から感じたり考えたりできて、幸せでした。 写真ってやっぱり泣けますね。こういう涙を死ぬまでに沢山流していきたいなって思いました。
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凝り固まった発想を崩して柔らかくしてくれる 気鋭の写真家たちによる写真哲学 制作VS課題 何故、撮るのか…? 何故、作るのか…? 悩んだとき、私もめっちゃ読みました!!! 写真学科3年
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広告的な写真と現代美術としての写真、どちらかに偏らず、それぞれの位置から写真について考えることができるのは良かった。質問形式だからか、読みやすかった。写真を撮って終わり。ではなく、こうして言葉でどれだけ自分の思考や行動を伝えられるかが大事だと思う。
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写真は、言葉による思考と、言葉から離れた飛翔によって形作られるものだ。写真家たちの哲学を読み、改めて思い知らされた。
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インタビューの内容がそれぞれの作家によって全然違っていて面白いと思いました。小瀬村真美氏の作品が印象的。
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