閻魔堂沙羅の推理奇譚 点と線の推理ゲーム の商品レビュー
沙羅が死者復活・謎解き推理ゲームをチャレンジさせてくれることからして、基本的に主人公はいい人であることが多くて、いい話になることが多い。今回は沙羅の日常が見れたことがアクセントになっていい味出している。今回出てきた「森の中に木を隠す」はオリジナルに近い意味かも。
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二つとも良いお話だった。 父と娘のお話。 まぁせめてフィクションの中でくらい、こういう再トライのチャンスがあると、救われるよね。 久しぶりにこういう家族の良い話を読んで心が洗われたような気がする。 って言うか子供が死んだ場合(親より先に)、地獄...
二つとも良いお話だった。 父と娘のお話。 まぁせめてフィクションの中でくらい、こういう再トライのチャンスがあると、救われるよね。 久しぶりにこういう家族の良い話を読んで心が洗われたような気がする。 って言うか子供が死んだ場合(親より先に)、地獄行きだったような気がしたんだけど記憶違いだったかな。
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4冊目。シリーズとして世界観もかなり定着してきた。ちゃんと考えれば解けるミステリー。このちょうどいい感が気持ちいい。
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シリーズ第4作。今回は、沙羅と推理勝負を挑むのは2人と少ないが、各編100p程度とやや長め。このうち第1話は、問題編がWEB上で先行公開されていた。 その推理企画のことは承知していたが、面倒臭がりの自分は参加しなかった。問題文がもっと短いと思っていたので、こんなに長かったとは。作中の女子中学生と同じく、見事に2問とも的中させた読者は、21人いたそうである。 1人目、女子中学生13歳。父は自称画家、母は出て行った。かつかつの生活だが、悪に染まることなく、慎ましく生きていた。そんな彼女が、なぜ撲殺されなければならない…。悪知恵が働く友人と、学校内の人間関係。すべては繋がっていた。そして、彼女自身もまた、原因を作っていたことに思い至る。 副題に「点と線の推理ゲーム」とあるように、無関係なエピソードはないわけである。すべては1本の線で繋がっていた。彼女に悪意はなかったとはいえ、今回に関しては犯人にも同情の余地があるかな。まだ若い。未来に幸あれ。 2人目、元ヤクザ41歳。事情により組を抜け、今はカタギとしてうどん店を経営していた。そこにかつての弟分が訪ねてきて、組の苦境を訴える。家族のためにも復帰は考えていないが、あるニュースが、否応なしに彼を巻き込むことなる…。 本来、ヤクザなら即刻地獄行きだと沙羅は言う。正論すぎて返す言葉がない。ヤクザである以上、誰かを泣かせているのだから。それでも家族のため、推理に挑む。元ヤクザだからこそ、解けたと言えるだろう。ヤクザの思考回路、関係者の性格や嗜好、そして鍵になったのは…。これですっぱり縁が切れるといいが。 人間模様の興味深さは相変わらずだが、今回は点と点を線で結んでいく過程に注目したい。前回までは心理や感情を読むことを重視していたように思うが、どういう損得勘定を働かせるかに着目すると、線が見えてくる。カタギもヤクザも、損得勘定で動くのに何ら変わりはない。 2編の間に挟まれた「閻魔堂沙羅の日常」は、ファンサービス的な掌編だが、スピンオフが書けそう。読者にとって幸いなことに、沙羅が切り盛りしないとこの世界は回らなそうである。
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2018年148冊目。毎度毎度ストーリーは申し分なし。トリックも犯人当てを意識したからか、捻りが効いてて楽しめた。まさかの沙羅の日常回は笑える。
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三篇併録されている。 一篇は、本シリーズの中心人物の、沙羅の日常と家族について。そして、過去の作品の登場人物のその後が僅かだが記載されている。 本シリーズを読むのはこれが初めてだが、特に刊行順に読む必要はないかなと感じる。 上記の通り、登場人物のその後に至った経緯が気になるのであれば、遡って読む必要があるだろう。 さて、副題にある通り、点在する事象を結んでいけば、解答に辿りつきます。叙述トリック、専門的な物理トリックなどは一切ありません。推理小説・ドラマ・アニメを普段、読む・見られない方でも楽しめる作品だと感じます。
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