シンデレラを拒んだ秘書 の商品レビュー
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面白かったです。 ヒーローは、何とイギリスの伯爵にして砂漠の国のシークにして次期国王! どちらか一方だけでもセレブですが、両方の地位を持ってるイケメンなんて、あまりも「あり得ないほど」魅力的すぎます。 現実としては、あまり考えられない設定だけど、そこはもうロマンス小説の世界ですから、設定にハマりこんで堪能しました。 ヒーローは青年実業家でもあり、ヒロインは秘書を務めていました。物語りの冒頭はヒーローと別の女性の結婚式のシーン、花嫁がいきなり別の男に略奪されるところから始まり、かなり衝撃的です。 ヒロインのポピーは花嫁の親友で、友達が愛のない結婚をすることが耐えられず、ひそかに親友の恋人に彼女が結婚することを知らせた、そのために花嫁が連れ去られることになりました。 花嫁に逃げられた花婿というのが物語りのヒーロー、伯爵にして次期国王のシーク、ランダルです。妻に逃げられたランダルは激怒しポピーをヘリコプターに乗せて見知らぬ場所に連れてゆこうとしますが―。 面白いのは面白いのですが、ヒーローの気持ちの動きが今一つ共感できません。彼は実際、ポピーの親友である婚約者と結婚するつもりで、土壇場で花嫁に逃げられて代役にポピーを立てたということになります。なのに、ラストの方で「君がいなければ僕は生きていけない」的な熱烈な告白をするのは何故? やっとヒロインの一途で献身的な姿にほだされたのかな、秘書時代は「妻」にするつもりもなかった癖に、婚約者に逃げられて考えが変わったのかな。あくまでも「代役」として選んだ上で本気になったというところが(良い意味ではなく)気になります。 終わり良ければすべて良しといいますが、女性として、こういう間に合わせ的に選ばれたというのは嬉しくないでしょう。もちろん、ヒロインは秘書をしていた頃から、ずっと上司である彼を愛していました。ちょっとだけ、ヒーローの心理展開に納得がゆかない部分がありました。
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