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芸術起業論 の商品レビュー

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25件のお客様レビュー

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2021/10/11

芸術は経済的価値を得てこそ---すなわち市場で評価されてこそ---真の価値を得る。芸術家とは起業家であり、芸術のみを追求していればよいのでは決してないことをくり返し説いています。 作者本人も認めているように、「怒り」を原動力(もしくは起爆剤)として活動しているようです。なぜ自分...

芸術は経済的価値を得てこそ---すなわち市場で評価されてこそ---真の価値を得る。芸術家とは起業家であり、芸術のみを追求していればよいのでは決してないことをくり返し説いています。 作者本人も認めているように、「怒り」を原動力(もしくは起爆剤)として活動しているようです。なぜ自分の芸術は理解されなかったのか、なぜ日本人の芸術家は欧米で評価されないのか、なぜそもそも彼らは海外で勝負しようとしないのか・・・。そうした怒りの疑問に突き動かされて、今日の地位を築いてきたことがよくわかります。 同じ日本人として共感ともいえなくもない気持ちを覚える箇所もあれば、みずからの手厳しさに酔っていなくもないように読める箇所もあり、複雑な印象を与える本書。 気づけば徹夜していたと語る知人に対しては、それくらいの努力で世界と勝負しようとしているのかと失望する作者。その反面、みずからが芸術に対して抱く飽くなき情熱に対しては、それを業として受け止める作者。こうした矛盾すらも人間なのだから、芸術家なのだから、よしとする作者。 芸術家の読者であれば理解できるのかもしれませんが、個人的には得るものは少なかったです。 最後に、良かった点を挙げます。 口述筆記であるからなのかはわかりませんが、インタビュー形式でもないのに丁寧語で書かれている点は読んでいて新鮮でした。

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2021/04/22

みのミュージックさんの動画で紹介されていたのを見て、気になって読んでみた。 私には少し難しい内容で、読了するのに時間がかかってしまった。 しかし、なるほどなと勉強になった所はたくさんあったため読んでよかったと思える内容。 村上隆さんのことはあまり詳しくなかったが、凄く努力家であり...

みのミュージックさんの動画で紹介されていたのを見て、気になって読んでみた。 私には少し難しい内容で、読了するのに時間がかかってしまった。 しかし、なるほどなと勉強になった所はたくさんあったため読んでよかったと思える内容。 村上隆さんのことはあまり詳しくなかったが、凄く努力家であり勤勉な方だと分かり、尊敬しかない。 美術関係の人のみならず、私のような普通の大学生が読んでも為になるし、勉強へのモチベーションが上がるのでおすすめしたい。

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2021/04/09

美大生に薦められて読みました。芸術に疎い自分には難しい内容でしたが、「村上隆が何故売れてるのか」は分かりました。

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2021/03/15

芸術をお金にするということを自分でまだ納得できていない部分があったけれど、やっぱりお金にしないと意味がないのかもと思えた。

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2021/02/12

我が座右の書です。 おそらく今までに10冊以上は書い、 知り合いに配りました。 そのくらい素晴らしい一冊であると、 私は感じています。。

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2021/02/04

2021/02/04 2021年3冊目。 村上隆氏の作品は正直あまり好きでは無かったけど、とてもしっかりとした、強い思考で楽しく読めた。 岡本太郎の芸術論を読んでいると、重なる部分をいくつか見つけられて、それも楽しかった。

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2021/01/05

現代美術の評価=概念の創造 正直な自分を曝け出してその核心を作品化する 創作のためのデータベースとして歴史を使うことができる

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2020/08/20

おもしろかったです。まさか村上隆に共感できるとは思いもしなかったので自分自身驚いてます…。村上さんはガリガリ亡者に見えて、かなりピュアでアツいハートの芸術家なんだなあと思いました。現代アートにはルールがあり、アーティストはプレイヤーという考え方がおもしろかったです。20年近く前の...

おもしろかったです。まさか村上隆に共感できるとは思いもしなかったので自分自身驚いてます…。村上さんはガリガリ亡者に見えて、かなりピュアでアツいハートの芸術家なんだなあと思いました。現代アートにはルールがあり、アーティストはプレイヤーという考え方がおもしろかったです。20年近く前の本だけど、今読んでも新鮮というのは村上さんも複雑な心境でしょうね…。

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2020/07/23

「日本文化をそのまま持っていっても評価される時代が既にきているということだと思います。 そのために必要なものは何か? もちろんそれは『世界に持っていくというガッツです』」 元々、村上隆さんの作品は拝見の機会があったものの、自分の感性に引っかからなかった。 反面、どこの国に行って...

「日本文化をそのまま持っていっても評価される時代が既にきているということだと思います。 そのために必要なものは何か? もちろんそれは『世界に持っていくというガッツです』」 元々、村上隆さんの作品は拝見の機会があったものの、自分の感性に引っかからなかった。 反面、どこの国に行っても「ムラカミ」作品や名前を見るのも事実で、国際市場で作品の値段が6000万円を超えることもある。 なぜ、日本一稼ぐアーティストなのか。 資本主義と自由な芸術はどう共存すべきなのか。 正直疑問が大きかったから、彼の作品作りの根底にある資本主義的芸術感を知りたいと思った。 結論から言うと、「世界に認めらる為に、西洋美術史の文脈を学び、熱意を持って作品をつくる。 加えて論理的に、日本と彼自身のアイデンティティを文脈に落とし込み、『伝える』ことが必要」というお話で、 自分が言語化しきれなかった文化の資本主義への昇華の意味と方法論が本気で綴られていた。 アツかった。 最近、自分がなぜここまで文字を追うのか、なんの問いを持ってどんな答えを探しているかもわからないなって思う。 けど、この状況下、ある種の孤独と対峙する日々の中で一方的に共感できる先、同志をどこかに探しているのかもしれない。

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2020/07/19

前半の翻訳の大切さ、中盤の海洋堂さんとの漫談のようなエピソード、後半の芸術家の育成・芸術家になるためのポイントなど内容が盛り沢山で、話の起伏があり、面白かった。

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