プラハの子ども像 の商品レビュー
第二次世界大戦中のドイツ占領軍によるチェコスロヴァキア人虐殺が起こった「リディツェ村」と、第二次世界大戦末の米ソ兵士の「エルベの誓い」について取材した著者の記録。 リディツェ村虐殺事件の内容目的で読了。 男性 192人 全員銃殺。 女性 203人 ラーフェンスブリュック強制収容...
第二次世界大戦中のドイツ占領軍によるチェコスロヴァキア人虐殺が起こった「リディツェ村」と、第二次世界大戦末の米ソ兵士の「エルベの誓い」について取材した著者の記録。 リディツェ村虐殺事件の内容目的で読了。 男性 192人 全員銃殺。 女性 203人 ラーフェンスブリュック強制収容所。 子供(15歳まで) 105人 国外→選別(児童施設/強制収容所)。 リディツェ村跡地への生還者 女性143人、子供17人(男子7人、女子10人)。 プラハといえばユダヤ人との関わりは深く、特に第二次世界大戦においてはユダヤ人居住区ヨゼフォフやテレジーン収容所を語らずにはいられないのだが、それだけでなく、罪もないチェコスロヴァキア人に対する虐殺も行われ、村ひとつが消されたという悲劇があったことも決して忘れられてはならない。 本書は所々著者の心情が吐露されているため、その点について好みはあるものの、史実の資料としては大変有意義。 過去に書かれた書籍二冊の合本ということで、時期は少々古いが、しかしそこはさすがヨーロッパ。 最近プラハに行った私が読んでも十分情景が思い出せるくらいに町に変化がなく、著者が記している通り「プラハの古都保存は徹底したもの」なのだろう。 いずれまたプラハを訪れる機会があれば、ガイドのひとつとして持っていきたい。
Posted by
- 1