スープ屋しずくの謎解き朝ごはん まだ見ぬ場所のブイヤベース の商品レビュー
シリーズ第四弾。 謎解きも得意な店主・麻野さんが作る日替わりスープが評判の、スープ屋〈しずく〉を巡る、連作ミステリ五話(&エピローグ)が収録されております。 ・露ちゃんの同級生の女の子のお母さんが、幽霊に乗り移られた?・・(第一話「おばけが消えたあとにおやすみ」) ・伊予の友...
シリーズ第四弾。 謎解きも得意な店主・麻野さんが作る日替わりスープが評判の、スープ屋〈しずく〉を巡る、連作ミステリ五話(&エピローグ)が収録されております。 ・露ちゃんの同級生の女の子のお母さんが、幽霊に乗り移られた?・・(第一話「おばけが消えたあとにおやすみ」) ・伊予の友人・文さんのジビエに関する記憶が抜け落ちている理由とは・・(第二話「野鳥の記憶は水の底に」) ・調理実習で他班の作ったスープをいきなり捨ててしまった少女の真意とは・・(第三話「まじわれば赤くなる」) ・理恵の亡き大叔父が家に隠したお宝の行方は・・(第四話「大叔父の宝探し」) ・人生の岐路に立たされ、悩む理恵のデスクに柴犬の置物を置いたのは誰?そしてその理由とは・・(第五話「私の選ぶ白い道」) 何気に重いエピソードをサラっと入れてくるこのシリーズ。 今回は、第二話の”消えた記憶”の真相が結構重くて心がヒリつきました。 で、そんな”重ネタ”でヒリついた心を温めてくれるのが〈しずく〉のスープなのですが、この巻のタイトルに「ブイヤベース」と入っているだけに、いつもより魚介系が多めな印象でした。 サーモンの入ったフィンランドの「ロヒ・ケイット」、白身魚と野菜のロシア風魚介スープ「ウハー」、ブルターニュの魚介スープ「コトリアード」等々・・いや~、世界には色んなスープがあるのですねぇ。 個人的には(魚介じゃないですが)「苺のスープ」が、どんな味なのか一番気になりましたけどね。 ところで、前巻で麻野さんと”調理器具お買い物デート”ができた理恵ですが、今回も麻野さんの"調理器具好き"に付け込んで(?)"包丁買い出しデート"にこぎ着けていましたw 第四話の大叔父さんのお宝の謎も、そんな"調理器具ヲタク"の麻野さんだからこそ解明できたって感じですよね。 で、件の"お宝のおすそ分け"を貰った麻野さんが嬉しさを隠せない様子なのが可愛かったです。 てな感じで、"ええ感じ"な割にはなかなか進展していない理恵と麻野さんですが、ラストの理恵の台詞に思わぬ狼狽を見せた麻野さんの真意が気になります・・これは、いよいよ前進の予感ですかね~?
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文の過保護な母親との過去を覗いたときに すごく嫌悪感を感じました 忘れてしまいたい過去 忘れていたから今がある でも彼女は新しい未来のためにその記憶に触れる すごく感動しました 『私の選ぶ白い道』では 理恵がすごく成長したストーリーだと思いました それにしても、周りがすごくいい...
文の過保護な母親との過去を覗いたときに すごく嫌悪感を感じました 忘れてしまいたい過去 忘れていたから今がある でも彼女は新しい未来のためにその記憶に触れる すごく感動しました 『私の選ぶ白い道』では 理恵がすごく成長したストーリーだと思いました それにしても、周りがすごくいい 自分の希望を主張しても「こうするべき」とは言わない あくまで理恵を主体として考えてくれている 素敵な世界だと思いました だからこそ理恵も自分の気持ちと向き合い、考え、選ぶことができた 私もそうありたいと思いました
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少し距離が近づいてきた??? 不眠と怪奇現象 軽鴨の絵本と遠い記憶 調理実習のスープ 宝はすぐそこに イルミナ問題 ホタテとパセリのミルクスープ 猪肉とひよこ豆のスープ おかひじき入りのストラッチャラッテ 春野菜の鰤しゃぶ風スープ ロヒ・ケイット
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このシリーズ、ほんわか暖かくて優しくて好き。 ひとつひとつのストーリーが丁寧に描かれていて好感がもてる。 優しいミステリーだ。 出てくるスープが美味しそうで、スープをたまらなく作りたくなり飲みたくなる。 ミネストローネ、ブイヤベース、シチューにポタージュ…。 いいな、いいな。
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スープ屋を営む店主麻野と彼に想いを寄せる会社員理恵のシリーズ。麻野は優れた洞察力でお客さんの話を聞いて身近な謎を解き明かす力を持つ。初めて手に取りました。それなりに楽しめたが、刺さるような面白さは感じられませんでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
印象に残ったのは第三話の"まじわれば赤くなる"。 調理実習で露ちゃんの友達が他の班のスープを破棄してしまう。 なぜ友達はそのようなことをしてしまったのか。 先生と関係性、距離感。 自分の行動が周囲に、友達に、与える影響。 子供って大人が思うよりずっとずっと考えている。 その経験を重ねて大人になっていくんだよね。 麻野の謎解きでスッキリ。 もちろんエピローグでの麻野と理恵の恋の行方も…。早く自作読みたい。
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4作目! 麻野と理恵に進展ありそうでなかなか進展しない感じが悩ましい。 相変わらずスープはどれも美味しそうで、栄養素のこと書かれてると、ちゃんと栄養のある食材を摂ることの大切さがわかって、ちゃんとご飯が食べたくなる
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色んなスープがでてきて美味しそう!!私もこんなお店あったらモーニング行きたい!と思わせてくれるほっこりしたお話。シリーズ本だったらしく、なぜ麻野さんの娘が理恵と仲良いのか等分からず。。でも、麻野さんの優しさや推理力のよさがあって楽しく読めた⭐︎
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「おばけが消えたあとにおやすみ」 取り憑かれていたのは。 目の前で突然意味のわからない言葉を発して眠ってしまったら、幼い子供なら病気よりも霊障の一つではないのかと思うだろうな。 「野鳥の記憶は水の底に」 忘れされていた想い出。 受け入れることが出来なかったからこそ心の奥底に封印...
「おばけが消えたあとにおやすみ」 取り憑かれていたのは。 目の前で突然意味のわからない言葉を発して眠ってしまったら、幼い子供なら病気よりも霊障の一つではないのかと思うだろうな。 「野鳥の記憶は水の底に」 忘れされていた想い出。 受け入れることが出来なかったからこそ心の奥底に封印してしまったのだろうが、理由は分からなくとも身体は覚えていたのだな。 「まじわれば赤くなる」 無言で捨てた鍋の中身。 現状を早く変えたいという思いで行動したのだろうが、子供だから大人に言われたら素直に過ちを認めるという考えは間違いだな。 「大叔父の宝探し」 ギリギリで間に合った。 何が運ばれて残されたのか謎が解けた時、今この瞬間に失われるかもしれないと知れば冷静に答え合わせをする余裕はないだろう。 「私の選ぶ白い道」 考えてもみつからない。 誰かに相談したところで最終的に決めるのは自分なのだから、一つの意見として信頼できる人に話してみるのはいい事なのでは。
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シリーズも終盤に差し掛かってきたが、そろそろ飽き始めている自分がいるような。。。 シリーズ前半は読んでいて楽しかったが、今回の少し微妙だったかな。。。同じような話のような気が!!!泣
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