ゴブリンスレイヤー 限定版(9) の商品レビュー

蝸牛くも(著者),神無月昇

2019/02/17

ついにあの人がデレた…！！（正確にはデレていた）

余談っぽいですが、「セクシーコマンドー外伝 すごいよ！ マサルさん」で一番好きな話は、「コマンドー61 つっこまざることオクレのごとし」です。

さて今回もゴブリンが出たので以下略。
あらすじは「ゴブリンをスレイ」ばかりなのに、毎度毎度違う話が描けるのが凄いなぁと思います。
しかし、考えてみたら例え障害となる存在が同じだったとしても、それに至る過程は幾通りもあるのが「当たり前」なわけで。「物語の面白さ」とは、その過程を辿る人々や舞台がいかに魅力的であるかという事にあるのかもしれません。

幾らか詳細にあらすじを申しますと、今回はゴブスレさんがパーティから離れて別行動、牛飼娘さんと二人っきり。これで何も起きないわけがありません。…本作がラブコメ作品ではなかったのが残念なところですが（笑
その間、パーティの面々は別の伝手で冒険へと出発し、こちらもあれよあれよと予想外の展開に。ホント、四方世界はトラブルとドラマに満ちています。
…余談ですが、今回の新キャラさん。「…騙されてた…っ！」って気分になりました。1巻でしてやられたのにねぇ…大好きだ。

今回の見どころはゴブスレさん流サバイバルの苛烈さ、そして人の成長、というところでしょうか。…うん、成長。道はどうあれ前に進んでいればそれは成長だと御坊も申しております。
何気に1巻の時点から2年近くの時間が流れており、女神官だけでなく、その住人達も色んな経験を重ねているのです。先達としての妖精弓手らの振る舞いも違った一面があって魅力的です。
それからあの人やあの人が再登場。巻数を重ねたからこその人間関係と再会があり、懐かしさと驚きがあります。
…しかし…「おっしょさん」かぁ…。ホントにそうなったかぁ…。……なんかあの人、特定の性別に対してだけ厳しいような気がしてならないよ？（苦笑

何はともあれ、挿絵までついてる「自覚がない」彼女の発言に爆笑でした。
あと、「そうだとも！」は鬼のように熱い。大好きだ。