未来の〈サウンド〉が聞こえる の商品レビュー
本書では、電子楽器と音楽の歴史を探り、技術が芸術をどう変革するかを描きます。本書は「技術の限界が芸術の発展を決め、芸術家が技術の進化を推し進める」という視点から、一度は音楽家の仕事を奪うと警戒された電子楽器やシーケンサーが、どのようにして音楽制作に欠かせない道具へと変わったのかを...
本書では、電子楽器と音楽の歴史を探り、技術が芸術をどう変革するかを描きます。本書は「技術の限界が芸術の発展を決め、芸術家が技術の進化を推し進める」という視点から、一度は音楽家の仕事を奪うと警戒された電子楽器やシーケンサーが、どのようにして音楽制作に欠かせない道具へと変わったのかを語ります。これは現在賛否両論を起こしているAIによる芸術に通じるものがあります。技術と芸術の関係を深く理解し、新しいジャンルの創造に挑戦する人々の物語を通じて、芸術と技術の融合が未来をどう変えるかを考察する、刺激的な一冊です。 情報コース2年
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テルミンの発明から、テープレコーダーによるミュージックコンクレートやコラージュを経てアナログシンセサイザーに至る電子音楽歴史を描きます。 モーグシンセサイザーが登場するまでにも20tもあるシンセなど多くの野心的な発明がされるも死屍累々、新しいテクノロジーには生贄が必要なようです。...
テルミンの発明から、テープレコーダーによるミュージックコンクレートやコラージュを経てアナログシンセサイザーに至る電子音楽歴史を描きます。 モーグシンセサイザーが登場するまでにも20tもあるシンセなど多くの野心的な発明がされるも死屍累々、新しいテクノロジーには生贄が必要なようです。 70年代に一世を風靡したモーグシンセサイザーも80年代にはコルグ、ローランド、ヤマハなど日本メーカーのシンセが市場を席巻して 人気がなくなり、モーグミュージックは86年に破産したとのことです。 最後の方では、ザッパ、ビーチボーイズ、ドアーズ、ストーンズ、ビートルズ、ピンクフロイド、プリティシングス、キースエマーソン、タンジェリンドリームなどとの電子音楽との関わりの話も登場して盛り上がります♪12月15日に参戦する電子楽器100年展の良い予習になりました。
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