ゴスロリ卓球(2) の商品レビュー
ゴスロリと卓球とギャンブルという異色すぎるジャンルを組み合わせて一つの物語に仕立て上げたのは凄い。卓球をラケットで球を打つプレイヤーとデータ分析をもとに戦略を考えるトレーダーの二人組に分けていた。また、それらを掘り下げる負債者たちの溜まり場“奈落”の仕組み(卓球で勝つことで奈落だ...
ゴスロリと卓球とギャンブルという異色すぎるジャンルを組み合わせて一つの物語に仕立て上げたのは凄い。卓球をラケットで球を打つプレイヤーとデータ分析をもとに戦略を考えるトレーダーの二人組に分けていた。また、それらを掘り下げる負債者たちの溜まり場“奈落”の仕組み(卓球で勝つことで奈落だけで使えるお金が手に入る。それを元に奈落から脱出できるかどうか決まる。)が印象的。 ゴスロリ卓球のルール(①競技の基本ルールは一般的な卓球に準ずる。11点制の5ゲームズマッチ。②プレイヤーとトレーダーは二人一チームで対戦。③プレイヤーは各種バイタルデータを計測され、すべてがリアルタイムで開示される。④各種数値や戦況から、1点の価値「レバレッチ」を日本円で指定。設定権はプレーヤーとトレーダーの双方にあるが、決定権はプレーヤー。なお、サーブ権のある側がレバレッジ設定権を持つ。⑤レバレッジの上限は、その時点での保有資金。保有資金1000万円なら、1000万円が上限となる。下限は100万円。⑥但し保有資金がゼロ以下の場合、1点の価値は0円で固定。⑦資金は相手から奪う他、投資家からの融資という形でも流入する。一度融資された資金が回収されることはない。また、勝者は融資を受けた金の返済義務を負わない。⑧卓球の勝負がついた時点で精算開始。勝者側は所持金+相手の損益を合算し、主催者側の手数料を差し引いた後、融資した投資家、プレーヤー、トレーダーとで利益を分配。⑨配分比はプレーヤー側には無関係かつ、かなり複雑な計算になるので省略。なおプレイヤー側も一試合で最低億単位の損益になるのはほぼ確実。)で卓球をしてみたくなった。
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